独アディダス(adidas)が、「リーボック(Reebok)」を米ブランド管理会社のオーセンティック・ブランズ・グループ(Authentic Brands Group、以下ABG)に最大21億ユーロ(約2720億円)で売却すると発表した。2022年第1四半期(1~3月)中に取引が完了する予定。

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 アディダスは競合のナイキ(NIKE)への対抗策として2006年にリーボックを買収したが、リーボックの業績不振が続いていた。

 買い手のABGは「バーニーズ・ニューヨーク(Barneys New York)」や「フォーエバー 21(FOREVER 21)」「ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)」「エディー・バウアー(Eddie Bauer)」に加えて、今年6月にはPVH社のヘリテージブランド事業「IZOD」「Van Heusen」「ARROW」「Geoffrey Beene」の買収を発表するなど、ブランドポートフォリオの拡充を進めている。今年7月にはニューヨーク証券取引所へIPO申請を行った

 リーボックは売却後もボストンを本拠地とし、北米、ラテンアメリカ、アジア太平洋、ヨーロッパ、ロシアで事業を継続するという。