アニメメイクから徹子ルックまで 来日中のGAGAを支えたブランド、ヒトは?

アニメメイクから徹子ルックまで 来日中のGAGAを支えたブランド、ヒトは?

 7月1日に日本を去った世界のポップスターLADY GAGA(レディー・ガガ)。ハードスケジュールの中、日本の安全を訴えかけるため6月21日から約10日間滞在し、メインの目的であるMTV主催の東日本大震災被災地支援イベントへの出演をはじめ多数のメディアに登場した。全身緑の姿で来日したコーディネートから始まり、滞在中は日本の若手ブランドのアイテムを着用し続けた彼女。常に注目を集めた来日中のLADY GAGAファッションを追った。


GAGAが来日中に着用したブランドのは?の画像を拡大
■デザイナーに聞く「MTV VIDEO MUSIC AID JAPAN」  世界最大級のユース向け音楽&エンターテインメント・ブランド「MTV」が震災復興の支援のために開催した東日本大震災被災地支援イベント「MTV VIDEO MUSIC AID JAPAN」。開催直前には急遽会見も開かれるなど、今回のLADY GAGA来日の最大の目的とも言えるイベントだ。会見当日、デザイナー古田泰子が手がける「TOGA(トーガ)」の2011-12年秋冬コレクションのハイウエストパンツを着用。担当スタイリストが来日中のアイテムを集めていた中から選ばれたのだとか。  25日に抽選で招待された約6,000人を迎え、幕張メッセで行われた「MTV VIDEO MUSIC AID JAPAN」。この会場で衣装に選ばれたのは2010年秋冬シーズンにデビューしたばかりの新進気鋭ブランド「CHRISTIAN DADA(クリスチャン ダダ)」。六本木ヒルズの蜘蛛のオブジェからインスパイアされたという巨大な蜘蛛の巣から飛び出す演出が記憶に新しいパフォーマンスの中で着用されている甲冑をイメージした衣装。オファーはこのイベントの10日前で、急遽製作を行ったというデザイナー森川 マサノリに話を聞いた。 「実際始まるまでガガが着てくれるかどうか分からなかったので、ライブで僕のドレスを着ている姿を見た時は感動しました。」というのも、当日まで様々なデザイナー達がこの日の彼女の為にデザインし衣装制作していたということがデザイナー間で話題となっていたからだそうだ。最初は前シーズンのアイテムをアレンジした物を貸し出していたのだが、急遽「黒で、上半身は身体にフィットしている事、腰から広がって裾はロングトレーンのドレス」との依頼を受け、"官能的で且つストラクチャー(構築的)なイメージ"をもとに製作に取りかかった。 「どこか官能的で、そして何パターンもアレンジ出来るトップデザインにしました。それは造形上のストラクチャーという部分では今シーズンの延長線上に乗せた部分もありますが、最終的には彼女の好きなカタチにして欲しかった。」と森川 マサノリが思いを込めた通り、そのデザインは当日のLADY GAGAのパフォーマンスと合致。「予想通りライブでは、服の構造を利用して、イントロからどんどん服を取り外して行く事により衣装とパフォーマンスを一直線上に乗せて行くという素晴らしいパフォーマンスでした」。ステージでは、「The Edge of Glory」、「Born This Way」を披露。この模様はイベント開催数日後にはYoutubeに掲載され、会場へ行けなかったファンたちへも届けられている。 ■日本人メイクアップアーティストとともに生んだ"アニメメイク"とは  衣装やファッションもさることながら、来日中話題を呼んだのは「MTV VIDEO MUSIC AIDS JAPAN」でのメイク。目の上に大きな目を描いたインパクトのあるメイクは、M0 Management Officeに所属するヘアメイクアップアーティストYUKIが考案した"アニメメイク"というもの。ライブはもちろん、その後の会見にも"アニメメイク"で登場したことで多くのメディアに取り上げられた他、Youtubeには"アニメメイク"の方法を見よう見まねで独自に解説した一般からの動画も投稿されるなど大きな話題となっている。  「LADY GAGAサイドから、当初『アニメ的な要素が欲しい』とのオファーはありました」と話すYUKI。「海外から見た日本ってどんなだろうと考えた時に日本の漫画やアニメはサブカルチャーとして世界に誇れるものだと考え、アニメの目を目の上描くというメイクに決めました。」と今回のメイクはYUKIから提案したものだという。「来日した期間中で私が彼女のメイクを担当したのは、このライブの時のみ。それ以外は本国のメイクがいらしていたので、日本人の私をメイク担当に選んだガガの今回のライブに対する特別な思い入れを強く感じました。」という。目を閉じていてインパクトが大きいのはもちろんだが、開けていてもかっこよくキレイに見えるのはプロの技。メイク段階で、GAGAと相談しながらアイライナーで目の縁から太めに幅をとった上に、黒と白のみで色付けすることで"アニメイク"を描いている。  大阪出身のYUKIは、1990年に渡仏。CHRISTIAN CHAUVEAUにてメイクを学びdiplomeを取得した後は、著名メゾンのコレクションでメイクを手がけるPAT McGRATH(パット・マグラス)のアシスタントをしながらパリコレに参加するなど海外でメイクにおける経験を積んでいる。98年に日本へと拠点を移した後は、様々な雑誌や広告をはじめ幅広いのフィールドで活躍しているトップメイクアップアーティストとして知られている。 ■メディアやTwitter、タンブラーでもファッションを発信  来日中、原宿の古着屋「DOG(ドッグ)」や渋谷のセレクトショップ「CANDY(キャンディー)」に行ったと報じられるなど、彼女の向かう場所は報道陣だらけ。六本木の「しゃぶ禅」に行った際は出待ちのファンにサインをする姿もキャッチされているが、この時彼女が着用していたレザーサスペンダーのスカートは、実はメンズアイテムだった。  新進ブランド「Dummyhead Depaysemen(ダミーヘッド デペイズメン)」は、デザイナー小澤聡子が手がけており、メンズアイテムをベースにしたユニセックスなコレクションを展開している。ルックブックではメンズが着用しておりアンニュイな印象を受けるが、2009年頃から男性のモードなアイテムとして注目されたスカートはGAGAのモードな着こなしの一躍を担っていたようだ。  報道陣に囲まれるだけではなくLADY GAGAは、Twitterを利用して自ら来日中の様々な情報を発信していた。日本テレビ系列の朝の情報番組「スッキリ」に出演した際には、キティ好きということから来日時の緑のファッションをそのまま落とし込んだオリジナルキティをプレゼントされた。ファンの間では通称"GAGAkitty"と呼ばれるこのキティは、デザイナー山口裕子が特別にデザインした緑のヘアとコート、シューズ姿の世界で1体だけのキティ。かなり喜んだ様子のGAGAは出演後、"GAGAkitty"とベッドで寄り添う姿と「Tokyo Love! Thank you to Hello Kitty for sending me special designed Gagasan Airport Kitty! Kawaii!」というメッセージとともにTwitterを通じて写真をアップしている。    "GAGAkitty"と合わせ、GAGAが着用していたファッションもキティちゃん柄トップスにキティを彷彿とさせる赤と白のストライプ柄ロングスカートとキティだらけの装い。この服をデザインしたのは、大阪生まれのデザイナーHan Ahn Soon(ハン・アンスン)が手がけるレディスブランド「HAN AHN SOON」。1998年に創立した日本ブランドで、フェミニンで女性らしいデザインに定評のあるブランドだ。GAGAが着用したのは2008年に発表されたコレクションピースで、同シーズンにはキティをはじめキャラクターとのコラボレーションでかなり反響のあったものだとか。GAGAがキティが好きだということから貸し出したアイテムだそうで、販売は行っていないという。  滞在中、Twitterに加えてLADY GAGAがスタートしたのが、Tumblr(タンブラー)。Twitterに次ぐソーシャルツールとも言われるTumblrは、ブログやミニブログ、ソーシャルブックマークを統合したウェブスクラップサービスとして、海外では利用者が急増している。Twitterでは、11,446,076人という世界一のフォロワー数を誇っているGAGA(2011年7月7日時点)。Tumblrでは「AMEN † FASHION」というタイトルのもと日々写真を更新しており、コメントは1件の掲載記事につき5000件を超えるなど、早くもTumblr内での人気も獲得している。日本人にはまだ馴染みの薄いこのサービスだが、彼女がはじめたことがブームのきっかけとなるかもしれない。 ■巨大バルーンドレスに合わせたのは愛用のあの靴  「スッキリ」だけではなく数々のテレビ番組に出演したLADY GAGA。デーブ・スペクターからインタビューを受けた「とくダネ!」では、ファッションレーベル「writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)」のデザイナー自ら運営、講師を務める「ここのがっこう」の卒業生、野田涼太と小林なおによるファッションレーベル「phiz」のドレスを着用して登場し、Twitter上で話題となった。  帰国後「SMAP×SMAP」を皮切りに収録番組の放映がスタートしているが、一番の話題は11日に放映予定の「徹子の部屋」ではないだろうか。4日に公開された番組のワンシーンを収めた写真は大きな反響を呼んでおり、数々のメディアに取り上げられている。GAGAは同番組に黒柳徹子のヘアスタイルを模したような、大きな黒い球体ドレスを纏って挑んでいるのだ。  この球体は、「SAPHIR EAST(サフィア イースト)」という日本ブランドのドレス。デザイナーは名前を明かさずブランド名と同様、SAPHIR EASTとして活動している。様々なメゾンでや海外生活での経験を積んだ後、自由な発想で好きな物をクリエイトしていくブランドとして2007年春夏よりスタート。様々な世界のエスプリを取り入れ、冒険心たっぷりのコレクションを展開しており、基本的に全て1点もので制作されている。日本ではショップには下ろさずオーダーメイドで制作されているため、広く認知されていないが、知る人ぞ知るブランドとしてスタイリストなど業界関係者には定評があるそうだ。海外ではL.Aのセレブ御用達ショップ「Church boutique」で取り扱われており、コーナー展開もされている。  ブランドの広報担当者は「スタイリストが来た時に『これGAGA好きそう』って言って持っていたんです。まさか『徹子の部屋』で着用されるとは」と話す。デザイナーSAPHIR EASTは現在海外におり、この件を伝えると同じく驚いた様子で、喜んでいたという。実は両腕を上げているため球体になっているそうで、本来はバルーン型のシンプルなブラックドレス。ウエストマークすると雰囲気がまた全く違う。これに合わせたのは、以前から愛用しているデザイナー舘鼻則孝による「NORITAKA TATEHANA」のかかとのない厚底シューズ。  舘鼻則孝はデザイナーとしてのキャリアを15歳からスタートし、東京芸術大学では友禅染めや型染めなどの染織を専攻。2010年にブランド「NORITAKA TATEHANA」本格的にスタートした。海外でもあらゆるシーンでLADY GAGAは彼のシューズを履いており、今回の来日中もMTVのライブ後の会見で同ブランドのシューズを着用。彼女のなかでも最も気に入っているブランドにランクインしている様子だ。GAGA出演の「徹子の部屋」は月曜日午後1時20分~1時55分で放送予定。  番組情報:http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/ ■LADY GAGAが去った後も残る存在感  7月1日、GAGAが日本を離れるときに選んだのは

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FASHIONSNAP.COMの記事をもっと見る 2011年7月8日のファッション記事
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