小林武史プロデュース「代々木VILLAGE by kurkku」都会のオアシス大解剖

 東京の代々木駅から徒歩1分の地に、新商業施設「代々木VILLAGE by kurkku(代々木ビレッジ バイ クルック)」が誕生しました。総合プロデュースは、小林武史氏が率いるkurkku。ここに、音楽プロデューサー大沢伸一氏、インテリアデザイナー片山正通氏、イタリアンシェフの笹島保弘氏など、各界の名プレイヤーらが顔を揃えました。634坪の敷地内には「花宇」5代目の西畠清順氏が手がけた植物が生い茂り、ここはまさに都会のオアシス。レストランやミュージックバー、アパレルショップやギャラリーなど、五感で楽しめる新スポット「代々木VILLAGE by kurkku」を大解剖します。


小林武史「代々木VILLAGE by kurkku」大解剖の画像を拡大

 「kurkku」は、Mr.Childrenをはじめサザンオールスターズやレミオロメンなど、数多くのアーティストのプロデュースや編曲、ライブ演出などを手がけてきた小林武史氏が代表を務めるプロジェクト。ちなみに、「kurkku」はフィンランド語で「きゅうり」の意味です。快適で環境にも良い未来へシフトしていくための消費や暮らしの在り方を考え、渋谷区神宮前にフレンチベースのレストラン「kurkku kitchen」と「mother kurkku」、表参道ヒルズにカフェ「kurkku 3」をオープン。「kurkku」にとって、商業施設は初めてのプロジェクトということになります。  「代々木VILLAGE by kurkku」が建設されたのは、代々木ゼミナール本部校の旧校舎跡地。代ゼミタワーの完成にともなってグループの周辺校舎が統廃合。周辺エリアへの思い入れと、kurkku代表の小林氏の「代々木の街が変わったら」という思いが共鳴したことから、旧校舎の跡地利用のプロジェクトが始動したそうです。2年以上の歳月を経て、2011年11月18日にオープン。「代々木VILLAGE by kurkku」は、"街の活性化" という使命を持って誕生したわけです。  学生が多いという印象が強い代々木ですが、実は新宿〜原宿の間に位置する利便性の高いエリアでもあります。  まずはJR代々木駅から「代々木VILLAGE by kurkku」へ向かいます。  駅に到着したら西口へ。  駅前の交差点に出たら、真正面に見える「代々木ゼミナール」という尖ったビルを目指して信号を渡ります。  このビルの左脇の道を10mほど進むと・・・  「代々木VILLAGE by kurkku」に到着。  本当に駅から徒歩1分圏内でした。ちなみに、大江戸線の代々木駅A1出口からは、徒歩20秒で着きます。  「代々木VILLAGE by kurkku」には、小林氏の他にも各界で活躍するプロフェッショナルらが参画しています。その一人が、花・植物生産卸業「花宇」5代目の西畠清順氏。世界中を駆け巡って数千種類の植物を集める姿から、 "プラントハンター" の異名を持っているそうです。  この施設の特徴でもあるのが様々な植物。西畠の手により、100種類にも及ぶ世界中の珍しい木や美しい花が植えられました。ファンタジーでリアル、そしてマニアック。西畠氏は、この植物たちの共演を「四季によって変化するインスタレーション」とし、施設全体を彩る役割を果たしています。  エントランスをくぐって左側には、なんと推定樹齢500年というオリーブの大木。  はるばるスペインから海上輸送で数千キロを渡り、この地にやってきました。巨大な実がなるのだそうです。  その隣に鎮座しているのは、200年前にペルシャ人が使っていたというオリーブオイル用の壷。スケールが違いますね。  施設内は2つのゾーンに分かれています。ここはコンテナゾーン。その名の通り、コンテナを積み上げた店舗形態が特徴です。  その奥が、庭園やメインのレストランがあるヴィレッジゾーン。  ここにも世界中の植物が生い茂っています。 ■レストランcode kurkku  まずは、レストラン「code kurkku」へ。京都屈指の人気イタリアン「イル ギオットーネ」のオーナーシェフ笹島保弘氏が食のプロデュースをし、「kurkku」と初めて組んだという特別なレストランです。  吹き抜けになっているエントランスの正面には植物の壁。  天井が高く、柔らかい照明のメインフロア。  メニューには、安全で美味しい素材へのこだわりが手書きで記されています。  早速、料理を紹介。ディナーでもランチでもオーダーが可能な5000円のコースをいただきます。  食前酒にはイタリアのプロセッコがおすすめ。その他にも、自然派のワインが豊富に揃っています。  1品目は、「甘海老のアーリオ・オーリオを浮かべた温かいブロッコリーのスープ」。  2品目は、「軽く炙ったカツオ 温泉卵とたっぷりのサラダ ボッタルガ添え」。釜揚げシラスや、数種類の野菜、泡状になった日向ゆずの果汁、散らしたカラスミとソースを混ぜて、サラダ感覚でいただきます。  3品目は、「トロトロ白子と九条ネギのスパゲッティーニ 七味の香りで」。他の料理でも京野菜がふんだんに使用されています。  4品目は、メインの「香ばしく炭火で焼いた岩手県産豚ロース たっぷりの秋野菜と雑穀のリゾ」。新鮮野菜は日替わりで8種類。マコモダケやムカゴなど、珍しい素材が共演しています。  お口直しは、白ワインのジュレとリンゴのソルベ。  この日のドルチェは、「エスプレッソのパンナコッタ 新鮮なミルクのジェラートを添えて」。  身体に優しく染み渡るような料理の数々でした。もちろん、コースだけではなくて一品料理も豊富に用意されています。  2FのVIPエリアからの風景。小林氏によれば、内装のイメージは昔ニューヨークで行ったというホテルだそうです。インテリアデザイナーの片山正通氏により、今の時代の大人に楽しめる空間に仕上がりました。  笹島保弘シェフは、「日常をちょっと忘れるような空間で、ワクワク楽しんでください」と笑顔で話してくれました。  天気がいい日は、レストランのテラス席が気持ち良さそうですね。  次のページは>>最高峰の音にこだわったミュージックバーやコンテナ店舗 ■音を追求した BAR  レストランの隣に併設されているのが、小林氏や大沢氏が「心地よさの最高峰の音」を追求したという「BAR」。ドリンクは600円〜、小皿料理は新鮮野菜のサラダや生ハム、フライドチキンやチーズなど400円〜。    奥にはレコードがずらり。  レア盤も多いそうで、大沢氏の専用棚には鍵がかかっています。  音の良さに定評があるレコードプレイヤー「LINN SONDEK LP12」。  イギリスのメーカー「TANNOY(タンノイ)」の大型スピーカーは柔らかい音質が特徴。  ここには、小林氏や大沢氏もふらりと訪れるそうです。 ■石窯ベーカリー「pour-kur」  コンテナゾーンに戻ります。1Fの「pour-kur(プルクル)」は、湘南にある自家製酵母と石窯ピザのベーカリー「POURQUOI?(プルクワ)」と「kurkku」の共同プロジェクトによって誕生しました。  人気のシーフードピザは生地がモチモチ。1/6カットで250円。  こちらは、7種のキノコとガーリックのピザ。同じく1/6カットで250円。  その他、レトロバゲットやクロワッサン、ベーグルやサンドイッチなど、約40種類のパンがならびます。 ■新鮮ジュースとスープ「drink & soup kurkku lab」  旬の食材をふんだんに使ったフレッシュジュースとスープ、選りすぐりの紅茶やハーブティが楽しめます。  ジュースはオーダーしてから低速のジューサーで作ってくれます。作り置きすると酵素が壊れてしまうのだそう。  ニンジンとレモンのジュース400円。  「drink & soup kurkku lab」の前にあるのは中国からやってきたハンカチの木。  その脇のサボテン、今はまだ赤ちゃんサイズですが、この隣のハンカチの木よりも巨大に育つ品種なのだそうです。 ■居酒屋「TAKOYOYOGI」  「旨み」にこだわった、コンテナ居酒屋「TAKOYOYOGI(蛸よよぎ)」。ここは、外苑前駅近のたこ焼き居酒屋「蛸あざぶ」の姉妹店です。  お昼は稲庭うどん(セットで850円)、夜はオリジナルの手羽先の唐揚げ(手羽カラ 400円)などがおすすめ。お酒のおすすめはトマトの酎ハイ略して"トマ酎"だそう。  店内のBGMのプロデュースは大沢伸一さん。カウンター席は一人客でも気軽に利用できそうです。 ■洋書店「POST」  恵比寿にある「limArt(リムアート)」の姉妹店としてオープンする洋書店「POST(ポスト)」。五感をくすぐる良質な本の数々、新しい情報やカルチャーの発信コンテナです。  主に新書を扱い、最大の特徴は1つの出版社にフォーカスしていること。「特に海外の出版社は、それぞれの理念に基づいて作家やアーティストの思いを本にしているので、それぞれの色があります」と話すのは、書籍バイヤーの中島佑介氏。  ラインナップは1〜2ヶ月に1回総チェンジ。オープニング企画では、ドイツの出版社「Walter Konig」のアート本が並んでいます。  日本未入荷の本も多数。これは800部限定で発行されたGerhard Richterの「PATTERNS」。  2012年1月中旬〜は、オランドの出版社「010(ゼロテン)」の特集が計画されているそうです。 ■コーヒースタンド Roots & Beat coffee  世界各地のサステナブルな農法にもと付いて栽培されたこだわりの豆を、マシーンとのセッティングで最高のマッチングを探して提供するコーヒースタンド。  豆は、世界各地から厳選したスペシャリティー・コーヒーを扱う堀口珈琲の特別ブレンドを使用。世界最高峰「LA MARZOCCO」のエスプレッソマシーン。  「このマシーンの特徴は、パワーと機能性。エスプレッソはお好みによって濃度を微調整できるんです。」と話す吉岡さん。  ドリップコーヒー(S)やエスプレッソのシングルが300円。カフェラテ(S)が340円と手頃で、営業は朝8時〜。  アメリカのコーヒースタンドをイメージし、店内の壁にはアートが描かれています。  次のページは>>

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