
色鮮やかな水玉のモチーフで個性的な作品を創り出す草間彌生の展覧会「草間彌生 ボディ・フェスティバル in '60s 展」が、ワタリウム美術館で開催される。草間彌生の芸術活動の原点となる1960年代にフォーカスした作品を展示。国内初となる無修正オリジナルバージョンの映像作品の上映も行われる。開催期間は2011年8月6日から11月27日まで。
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「草間彌生 ボディ・フェスティバル in '60s 展」では、草間彌生が日本を離れ、ニューヨーク、イタリア、ドイツ、オランダと様々な国に拠点を移し1973年に帰国するまでの16年間の軌跡を追う。会場では数々の映画祭で賞を受賞した初期作品「草間の自己消滅」(1967年)など6本の映像作品のほか、300点余りのドキュメント写真 ・写真作品、3 点の彫刻・インスタレーションを展示予定。カラフルな造形と奇抜なデザインを軸とした様々な作品を通して"草間彌生ワールド"の魅力に迫る。
1957年に渡米したアーティスト草間彌生は、巨大な平面作品、ソフトスカルプチャー、鏡や電飾を使った環境彫刻を発表。その後、1960年代後半にボディ・ペインティング、ファッションショー、反戦運動などを実施するなど、ポップアーティスト、ミニマルアーティスト、パフォーミングアーティスト達の活動と呼応し、彼らに大きな影響を与えている。映画製作や新聞の発行などメディアを使った表現にも着手し、常に斬新な方法で自身の胸の内を表してきた草間彌生。「草間彌生 ボディ・フェスティバル in '60s 展」は初期の作品も並ぶ貴重な展覧会となる。