
東京・麻布のギャラリーYOKOI FINE ARTが9月30日より「石居麻耶×万城目学 -ILLUSTRATION-」を開催する。画家でイラストレーターの石居麻耶(いしい まや)が手掛けた万城目学(まきめ まなぶ)による小説「鴨川ホルモー」、「鹿男あをによし」などのイラストの中から、思い入れのある原画を展示。10月1日には万城目学によるトークイベントも開催する。会期は10月15日まで。
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何気ない日常のなかにあるかけがえのない一瞬のきらめきを描き続けている石居麻耶は、大学卒業後に個展やグループ展などの展覧会やホームページ、ブログで発表した作品をきっかけに、本の装画やテレビ、新聞連載のイラストなどの仕事をスタートした。現在では作品が佐藤美術館や八千代松蔭高等学校などにパブリックコレクションとして収蔵されている他、東京新聞連載記事「子どもと大人のあいだ(青木信人,2007年-2009年)」や週刊新潮で連載中の林真理子による小説「アスクレピオスの愛人」などの挿画や表紙装画を担当している。
中でも石居麻耶は、第4回ポイルドエッグズ新人賞を受賞した「鴨川ホルモー」でデビューし、最近では「プリンセス・トヨトミ」が映画化されるなど活躍が期待されている気鋭の作家、万城目学著作の小説の表紙イラストを数多く手掛けている。「石居麻耶×万城目学 -ILLUSTRATION-」では、歴史ある街並みや個性豊かな登場人物たちを美しい色彩と遊び心で表現した、万城目学の摩訶不思議かつ人間味のある世界観を支えた作品が多数披露される。「鴨川ホルモー」、「鹿男あをによし」、「偉大なるしゅららぼん」、「プリンセス・トヨトミ」など、それぞれの表紙に描かれている空の表情がそれぞれ異なっていたり、登場人物が手にしているものが作中の重要なアイテムだったりという、「読んだ後に小さな発見による喜びがそれぞれ読者の心に生まれるように」という石居麻耶の細かなはからいも見どころのひとつとなっている。
■石居麻耶×万城目学 −ILLUSTRATION−
会期:9月30日(金)〜10月15日(土)
11:00 − 19:00 日・月・祝日 休廊
場所:YOKOI FINE ART
東京都港区東麻布1-4-3 木内第二ビル6F
URL:http://www.yokoifineart.jp/index.html