スワイプしても全部同じ人!開発者の男性1人としか出会えないマッチングアプリが登場

文:櫻井哲夫

出会いのない独身者に流行りのマッチングアプリ。パーティーや合コンに出かけることなく異性と出会える手軽さから、日本でも多くの人が利用している。しかし男性を中心に聞こえてくるのが「なかなか異性とマッチしない」という声。

利用者の多くが抱える悩みに、斬新なアイデアで立ち向かった男性が、現在話題になっている。

男性が一人しかいないマッチングアプリ

米国ノースカロライナ州グリーンズボロ在住のアーロン・スミスさん(31歳)が開発した「シンギュラリティ」は、一見なんの変哲もないマッチングアプリに見える。しかし、TinderやPairsといった他のアプリとは決定的に異なっている点がある。何と男性側はスミスさんしか存在しないのだ。

このアプリでは、女性がいくら興味ないと「スワイプ」したところで出てくるのはスミスさんのみ。サンタの帽子を被っているスミスさん、ギターを引いているスミスさん、アイスクリームトラックの前でジャンプするスミスさんなど、スミスさんの別の写真が出てくるだけだ。女性に選択肢を与えないことで、強制的にマッチさせてしまおうという、目から鱗のアプリなのだ。

開発のきっかけは顔が目立たずマッチしない

なぜ自分しかマッチしないアプリを作ったのか。スミスさんは『WFMY』の取材に対し、「他のマッチングアプリの最大の問題点は私の顔が目立たないことです」とマッチしなかったことが開発のきっかけだと話す。

また、スミスさんのエンジニア仲間であるスコット・マクダウェルさんから、マッチングアプリで出会った利用者が酷い目に遭遇することがあると聞かされたことも開発に至った理由だそう。スミスさんは「レモンを与えられたら、最初にレモネードを作るべき」「他の会社はあなたのレモネードを作ったり配ったりすることは出来ません。街で唯一のゲームがレモネードです」と、独特の表現で「シンギュラリティ」をアピールする。

「スワイプに使う時間を節約」と皮肉

スミスさんしかマッチングしない「シンギュラリティ」は、すでに多くの人に広まりつつある。しかし、その事実を知らずに利用する女性は全くいない状態で、連絡が来るはスミスさんの母親がスミスさんを呼ぶ時くらいだそう。

そして女性を「騙す」ことがないよう、全てのスワイプが終わると「これはジョークです」とメッセージが出るようになっている。

「『シンギュラリティ』はスワイプに使う数え切れない程の時間を節約します」とスミスさん。簡単に人間を取捨選択できてしまうマッチングアプリによる現代の出会いに、スミスさんは身を挺して一石を投じようとしたのかもしれない。

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