8月30日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は前日比228.03ドル高(+0.55%)の41563.08ドル、ナスダックは同197.20ポイント高(+1.13%)の17713.63、S&P500は同56.44ポイント高(+1.01%)の5648.40で取引を終了した。
7月PCEデフレータ(コア)がほぼ想定通りで段階的な利下げ期待に寄り付き後、上昇。長期金利上昇で、相場は一時下落に転じたが、月末要因の買いに加え、8月ミシガン大学消費者信頼感指数や8月シカゴ購買部協会景気指数の改善でソフトランディング期待に再び買われ、終盤にかけ上げ幅を拡大した。ダウは連日で過去最高値を更新し、終了。

米国株の上昇や為替の円安推移などを材料に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。日経平均は39000円台に乗せてスタートしたが、買いは続かず失速。今晩の米国株式市場が休場のため、積極的な買いは入らず日経平均は上げ幅を縮小。後場は前営業日終値水準でのもみ合いとなったが、75日移動平均線が位置する38646円水準は維持して終えた。

大引けの日経平均は前営業日比53.12円高(+0.14%)の38700.87円となった。東証プライム市場の売買高は14億154万株。売買代金は3兆3216億円。業種別では、非鉄金属、銀行業、その他金融業、保険業、証券・商品先物取引業などが上昇した一方、医薬品、海運業、陸運業、不動産業、食料品などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は38.1%、対して値下がり銘柄は58.7%となっている。


日経平均採用銘柄では、証券会社によるレポートが材料視されてクレディセゾン<8253>が上昇したほか、IHI<7013>が連日で年初来高値を更新。川崎重工<7012>もつれ高となっている。このほか、フジクラ<5803>富士通<6702>、アドバンテスト<6857>、三菱ケミカルグループ<4188>村田製作所<6981>、TDK<6762>が買われた。

一方、ZOZO<3092>、ニトリホールディングス<9843>、サッポロHD<2501>、アサヒグループHD<2502>など円高メリット銘柄が総じて弱い。このほか、住友ファーマ<4506>、住友化学<4005>、塩野義製薬<4507>、協和キリン<4151>、ディスコ<6146>、スクリーンHD<7735>、レーザーテック<6920>が売られた。
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