為替が一時1ドル147円台をつけたことなどから、東京市場はやや買い優勢で取引を開始した。日経平均は前日終値を上回ってスタートし39000円手前まで上昇したが、さすがに手掛かり材料難が意識されて上げ幅を縮小。後場は前日終値水準を挟んだもみ合いとなった。
大引けの日経平均は前日比14.56円安(-0.04%)の38686.31円となった。東証プライム市場の売買高は14億5032万株。売買代金は3兆3167億円。業種別では、海運業、非鉄金属、機械、ゴム製品、精密機器などが下落した一方、銀行業、保険業、陸運業、繊維製品、小売業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は74.7%、対して値下がり銘柄は22.1%となっている。
日経平均採用銘柄では、ソシオネクスト<6526>、レーザーテック<6920>、SUMCO<3436>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など半導体関連の一角が下落。このほか、フジクラ<5803>、HOYA<7741>、ディスコ<6146>、川崎重工<7012>、住友ファーマ<4506>などが売られた。
一方、証券会社のポジティブなレポートを材料に、NTTデータグループ<9613>、NEC<6701>、長谷工コーポレーション<1808>が買われた。また、金利上昇を受けて、りそなHD<8308>、第一生命HD<8750>、三菱UFJ<8306>、三井住友FG<8316>、SOMPOホールディングス<8630>など金融株が上昇。このほか、サッポロHD<2501>、三菱ケミG<4188>、富士通<6702>、ヤマトHD<9064>などが買われた。