10日の米国市場はまちまち。ダウ平均は92.63ドル安(-0.23%)の40736.96ドル、ナスダックは141.28ポイント高(+0.84%)の17025.88、S&P500は24.47ポイント高(+0.45%)の5495.52で取引を終了した。
ソフトランディング期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。しかし、金融セクターの下落や原油価格の下落でエネルギーセクターが弱く、ダウは下落に転じ終日売られた。長期金利低下でハイテクは終日堅調に推移しまちまちで終了。

米国株は高安まちまちも、為替の円高推移が嫌気されて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は36000円台を割り込んだ後は35800円水準で下げ渋ったが、中川順子日銀審議委員が今後の利上げを示唆したことで、為替は1ドル140円台と円高が加速。自動車株など輸出関連銘柄などが後場一段安となり、日経平均は9月9日の安値水準である35200円台まで下げ幅を拡大する場面が見られた。

大引けの日経平均は前日比539.39円安(-1.49%)の35619.77円となった。東証プライム市場の売買高は19億3972万株。売買代金は4兆1993億円。全業種が下落するなか、鉱業、石油・石炭製品、不動産業、輸送用機器、水産・農林業の下げが目立った。東証プライム市場の値上がり銘柄は6.3%、対して値下がり銘柄は92.7%となっている。

日経平均採用銘柄では、原油価格の下落を受けて、INPEX<1605>出光興産<5019>、ENEOSホールディングス<5020>と資源関連の一角が売られたほか、為替の円高進行が嫌気されて、三菱自<7211>、SUBARU<7270>、日産自<7201>、いすゞ自<7202>、日野自<7205>など自動車株もさえない。
このほか、東急不動産HD<3289>、サッポロHD<2501>、アマダ<6113>、川崎重工<7012>などが売られた。

一方、国内証券会社が目標株価を引き上げたことから富士通<6702>が上昇し年初来高値を更新したほか、ナスダック上昇を受けてレーザーテック<6920>がなんとかプラス圏で取引を終えた。このほか、ヤマトHD<9064>、エーザイ<4523>、協和キリン<4151>、ソフトバンクグループ<9984>、小松製作所<6301>などが買われた。
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