15日の日本株市場は、やや利食い優勢の相場展開になりそうだ。14日の米国市場は下落。中国の昨年12月貿易統計で輸出入が予想外に減少し、世界的な経済減速に発展するとの懸念からアジア・欧州株がほぼ全面安となったことが嫌気された。また、米政府機関の一部閉鎖が過去最長を更新していることも不安要因となっている。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比225円安の20095円。円相場は1ドル108円10銭台とやや円高に振れて推移している。
中国の貿易は輸出と輸入の両方が予想外に減少し、貿易戦争と景気減速の影響を浮き彫りにした。シカゴ先物は安いところで節目の2万円を下回る局面もみられており、日経平均は2万円の攻防といった流れになりそうだ。また、英下院は15日、メイ首相が欧州連合(EU)と合意した離脱協定案を採決する。否決の公算が大きいということは想定内ではあるが、市場反応は予想できていないため、模様眺めムードが強まりやすいだろう。
もっとも、日経平均は昨年後半の安値との2番底形成は意識されていることもあり、2万円割れでは押し目拾いのスタンスに向かいやすいことも考えられる。昨年末の下落局面で需給整理は進捗していることもある。また、決算発表が今後本格化する中で、積極的な売買は手控えられていることもあり、目先的な調整局面に対して、市場は冷静に見極めることになりそうだ。