皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。
今回は、NY原油についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、NY原油について、『NY原油は戻りいっぱいか』と述べています。

次に、『22日にメキシコ湾南部沖合の石油プラットフォームで火災が発生し、5人が死亡、6人が負傷した。同日午後には鎮火した。このプラットフォームはカンペチェ湾のク・マローブ・サープ油田群の一部。火災を受けて操業停止となり、日量約42万1000バレル分の生産が失われ、油井125カ所が稼働を停止した。
25日までにプラットフォームおよび油井への電力供給を再開する計画だが、石油・ガス生産の再開はそれ以降になるという』と伝えています。

また、『供給面での不安を背景に、週明け23日以降の原油相場は上昇に転じた。米食品医薬品局(FDA)が、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンを正式承認したため、ワクチン接種のペースが加速し、米経済の正常化に伴ってエネルギー需要も高まるとの期待感も支援要因』と言及しています。

続けて、『米連邦制度準備制度理事会(FBR)による量的緩和縮小の後ずれ観測が浮上する中、NYダウは史上最高値圏で推移している中、同じリスク資産である原油相場にも買い戻しが入った』と伝えています。

25日に発表された米エネルギー情報局(EIA)による20日までの1週間の在庫については、『原油が300万バレル減少し、市場予想通り3週連続の取り崩しとなった。ガソリン在庫も160万バレル減の予想に対して220万バレル減少した。
さらに燃料需要の指標とされる石油製品供給の4週平均が日量2099万バレルと、新型コロナウイルス流行前の昨年3月以来の規模に増加したことも注目された。各国政府がコロナ感染抑制に向けた規制措置を広く実施し始めた2020年3月以来の高水準となった。予想以上の在庫減少を受けて、一時68.54ドルまで上昇した』と解説しています。

陳さんは、『70ドルが目先の上値目標になるが、70ドルを越えて大きく上昇するのは難しいだろう。季節的にガソリン需要のピークは過ぎており、今後は需要が減少していく』と分析、また、『石油輸出国機構(OPEC)にロシアなどの非加盟産油国を加えた「OPECプラス」は、この先数カ月にわたって産油量を毎月日量40万バレルずつ増やしていくことで合意している。暖房油需要が本格化する10月までは、需給の端境期が続くため、相場が上昇に転じることは困難だろう。
ファンドの買い越しも盛り上がっていない』と考察しています。

こうしたことから、NY原油について『64~74ドルのレンジで推移しよう』と予想しています。

参考にしてみてくださいね。