*09:24JST 韓国SLBMが破壊するのは何か【フィスコ世界経済・金融シナリオ分析会議】
1月14日付朝鮮日報は、韓国軍当局が潜水艦から発射する弾道ミサイル(SLBM : Submarine Launched Ballistic Missile)の陸上における発射試験を終了し、年内に海上からの発射試験を実施する計画であると報じている。昨年8月に韓国軍当局が公表した「2021~2025国防中期計画」の中では、4,000トン級原子力潜水艦3隻の建造計画が明らかにされている。SLBMを搭載した原子力潜水艦は、戦略原潜(SSBN)に分類される。SSBNを保有する米ロ中英仏及びインドの6か国は、SSBNを核抑止戦略として位置付けているが、韓国のSSBNの戦略的役割は何であり、何を狙っているのであろうか。

SSBNは、大陸間弾道弾、戦略爆撃機とともに国家の核抑止戦略の三本柱の一つである。潜水艦は一旦洋上に出てしまえば、大部分の期間を海中で行動することから、その位置を把握することは容易ではない。原子力機関を装備すれば、長期間の潜没航行が可能である。そのため、大陸間弾道弾や戦略爆撃機が相手の先制攻撃で無力化されても、SSBNによる第2撃能力を保有することで、先制攻撃を抑止するというのが大枠の構図である。従って、核弾頭を装備しないSLBMに戦略的意味合いはない。韓国が開発しているSLBMには核を搭載する計画はない。そもそも米国は朝鮮半島の非核化に躍起となっている。韓国のSLBMに核を搭載することは米国が許容するところではない。