19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円31銭まで上昇後、108円01銭まで下落して、108円18銭で引けた。株安に連れたリスク回避の円買いや、対欧州通貨でのドル売りに押された。


ユーロ・ドルは1.2015ドルから1.2041ドルのレンジで底堅く推移し、1.2036ドルで引けた。ドイツ連銀の4月月報で、ドイツの1-3月期経済が縮小するとの見通しを示したため、景気への懸念を受けたユーロ売りが観測されたが、今夏にかけて、ワクチン接種が加速し、域内の景気回復に勢いがつくとの期待を受けたユーロ買いも入った。ユーロ・円は129円82銭まで下げた後、130円22銭まで戻した。ポンド・ドルは1.3924ドルから1.3993ドルまで上昇した。英国は規制緩和を開始したほか、コロナウイルスによる死者が大幅に減少、ワクチン接種ペースの加速で、回復期待が強まりポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.9132フランから0.9161フランまで上昇した。