マルマエ:1930円(+103円)
大幅反発。8月期末の配当金を従来計画の12円から14円に引き上げると発表、年間配当金は前期比7円増配の24円となる。
業績見通しが順調に推移している状況を考慮して、株主への利益還元を促進するためとしている。また、7月末の受注残高を発表、16.3億円で前年同月比92.7%増と拡大している。半導体分野においては、検収が過去最高水準で推移するなか、受注が好調で対前月比でも増加基調が続いている。

エレコム:1714円(+33円)
大幅反発。発行済み株式数の2.7%に当たる250万株、50億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は9月1日から22年3月31日まで。
資本効率の向上と経営環境に応じた資本政策の一環としている。株価が安値圏にある中、見直しの動きにつながっている。同社の自社株買いは18年12月までの期間で実施して以来となる。また、プライム市場への選択申請も発表している。

ソルクシーズ:974円(+83円)
大幅続伸。株式分割の実施、並びに、増配を先週末に発表している。
9月末を基準に1:2の株式分割を実施する。株式の流動性向上を図り、さらなる投資家層の拡大を目指すとしている。また、設立40周年を迎えるにあたり、1.5円の記念配当を行うことも発表している。年間配当金は10円となり、株式分割を考慮すれば、実質前期の17円から20円に増配となる。

キーエンス:64400円(+2520円)
大幅反発。大和証券では投資判断を「3」から「2」へ格上げ、目標株価も55000円から67000円に引き上げている。
国内依存度が高いためFA関連の中では相対的な業績回復ペースの低さを懸念していたが、むしろ、同社のビジネスモデルが昨今の外部環境の逆風には相対的に抗い得る強みになると判断しているもよう。設備投資需要の裾野拡大ペースが想定以上として、今・来期の業績予想を上方修正している。

飯田GHD:2659円(+141円)
大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も3300円から3450円に引き上げている。コロナ禍での分譲戸建住宅の潜在需要顕在化で22年3月期も大幅増益基調が続き、23年3月期以降も、分譲戸建のシェア拡大、請負事業・リフォーム事業などの強化などで、コロナ前に比べ高い利益水準での推移が維持できるとみている。中長期の利益見通しは織り込まれておらず、株価の割安感は大きいと判断。


山王:1420円(+51円)
大幅に3日ぶり反発。21年7月期の期末配当を従来予想の5.00円から8.00円(前期末実績5.00円)に増額修正している。業績や今後の経営環境を総合的に勘案した措置。年間配当は同額。山王は5G向けを中心とした通信分野の需要拡大を受けて6月14日に同期の営業利益予想を2.00億円から2.30億円(前期実績1.79億円)に引き上げていた。増配が投資家から素直に好感され、買いが入っているようだ。


シックHD:732円(+61円)
大幅に3日ぶり反発。14万3000株(1億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は1.27%。取得期間は23日から9月14日まで。機動的な資本政策の遂行や株主還元策の一環として行う。シック・ホールディングス株は7月28日に上場来高値(828円)を記録した後は軟調に推移していたため、押し目買いも入っているようだ。


フィードフォース:797円(+30円)
大幅高。eコマースプラットフォームのShopifyアプリを開発するハックルベリー(東京都渋谷区)と資本提携契約を締結すると発表している。ハックルベリーが発行する新株14株(議決権所有割合8.80%)を取得する。取得価額は1.05億円。ハックルベリーはEC領域で集客支援アプリの開発やEC事業のサポートに強みがあり、多数のShopifyアプリの開発実績がある。また、ソフトウエア受託開発の子会社をベトナムに設立する。