NY外為市場ではリスク回避の動きが優勢となった。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が上院銀行委証言での質疑応答で、「インフレ高進のリスクが高まった」「インフレが「一過性」との文言を撤回する時期」とし、タカ派色を強めた。
さらに、「経済は強く、インフレ圧力が強まり、数カ月早く資産購入縮小を終了することが可能」とし、12月FOMCで資産購入縮小のペース加速を協議する方針を示した。

金融緩和の速やかな解除観測を警戒し米国株式相場は下落。ダウは600ドル超安。NY原油先物は65ドル台と、8月以来の安値を更新した。

リスク回避の円買いにユーロ・円は128円40銭から127円65銭まで下落し日中安値を更新した。ポンド円は150円を割り込み149円73銭まで下落し、ほぼ2カ月ぶり安値を更新した。