米国株式市場見通し:CPIに注目

新たに検出されたオミクロン変異株の動向を睨んだ荒い展開が続きそうだ。また、FRBが金融緩和策の解除ペース加速の軌道上にある中、消費者物価指数(CPI)に注目が集まる。今年のブラックフライデーやサイバーマンデーは供給不足、在庫不足が影響、前倒しでの消費が進んだこともあり、結果は冴えず。サイバーマンデーは初めて前年比で減少を記録する低調な結果となった。さらに、小売り企業決算でも内容は好調も持続が困難なペース。さらに、コストの上昇で利益率も圧迫され、見通しが軒並み引き下げられたため小売りへの失望感も否めない。ただ、累積需要は依然強いと見られ、サプライチェーン、ボトルネック問題が解決した際、再び小売りの業績を押し上げると期待したい。

今後数週間は、オミクロン変異株に対するワクチンの有効性を巡るデータ待ちとなる。バイオのモデルナ社はワクチンの有効性に懐疑的見解を示した一方、製薬会社ファイザーは同社製ワクチンのオミクロン変異株への効果が低下することはないと楽観的だ。国内での行動規制がパンデミック発生直後のように強化されるとは考えにくい。感染力は強いと見られるが、致死性は低く、オミクロン変異株が新型コロナパンデミックの終息が近いシグナルとの見通しもあり、今後のデータで確認された場合、買戻しが強まるだろう。さらにFRBも資産購入策の縮小ペースを加速させる可能性は高まったものの、金融政策は依然かなり緩和的だ。利上げも来年の中間選挙前に積極的に進めるとも考えにくく、年内の相場上昇基調は保たれそうだ。
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