今週の新興市場では、日経平均がほぼ横ばいとなる一方、マザーズ指数は大幅な下落を強いられた。週間では3週連続の下落となり、日次でも週末まで7営業日続落した。世界的なインフレ長期化や米金融引き締め加速を睨んだ動きが広がり、米金利上昇がグロース(成長株)色の強い新興株にとって逆風となった。マザーズ指数は週初に25日移動平均線を割り込み、前回の当欄で懸念したとおりトレンド悪化が意識されたとみられる。また、米動画配信大手ネットフリックスが決算を受けて株価急落したことなども新興IT株の先行き不安につながったようだ。なお、週間の騰落率は、日経平均が+0.0%であったのに対して、マザーズ指数は-8.2%、東証グロース市場指数は-7.9%だった。

個別では、東証グロース市場の時価総額トップであるメルカリが週間で19.2%安と大幅に下落。下落基調に歯止めがかからず、2020年4月以来の安値を付けている。その他時価総額上位もビジョナルが同7.2%安、フリーが同9.2%安、JTOWERが同17.1%安と軒並み軟調。売買代金上位では、直近上場のサークレイスやセカンドサイトアナリティカ、信用取引規制が実施されたHENNGEが2割超の大幅下落となった。また、前期業績の下方修正を発表したビープラッツなどが週間の東証グロース市場の下落率上位に顔を出した。一方、時価総額上位ではティーケーピーが同13.8%高。新製品発売のセルソース、エンターテインメント事業子会社設立のBirdmanも大きく上昇した。また、「軟骨再生シート」に関する日本での特許査定を発表したセルシードが週間の東証グロース市場の上昇率トップとなった。IPOでは2社が新規上場し、このうち東証スタンダード及び名証メインへ上場したフルハシEPOは公開価格比+52.0%という初値を付けた(東証)。