20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■割安な銘柄への物色が意識されやすく、押し目狙いのスタンスに
■コーセル、23/5営業利益 75.2%増 49.26億円、24/5予想 9.4%増 53.92億円
■前場の注目材料:アマダ、板金加工機向け自動化装置増産、フィンランドの生産能力2倍に

■割安な銘柄への物色が意識されやすく、押し目狙いのスタンスに

20日の日本株市場は、祝日明けの米国市場の動向を見極めたいとする模様眺めムードのなか、利益確定の売りが入りやすい相場展開になりそうだ。
19日の米国市場は奴隷解放記念日の祝日で休場。欧州市場については、中国の景気刺激策が発表されなかったことが嫌気された。日経225先物のナイトセッションは、一時33550円まで買われる場面も見られたが、買い一巡後は売り優勢の展開となり、薄商いのなかで日中大阪比90円安の33320円で終えた。円相場は1ドル141円90銭台で推移している。

中国で景気刺激策が発表されなかった影響については、昨日の調整で織り込まれているとみられ、嫌気売りが強まる展開にはならないだろうが、日経225先物は徐々に節目の33000円に接近してきた。米国の祝日の影響から海外勢のフローは限られるとみられ、売り方にとっては短期的には仕掛けやすいタイミングになりそうだ。
海外投資家による日本株選好の流れは継続しており、押し目待ち狙いの買いが意識されやすいと考えられるが、33000円辺りまでは慎重にさせそうだ。

そのため、33000円辺りまでは積極的な買いは期待しづらいだろう。一方で、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは、三菱商事<8058>など5大商社株の保有比率を引き上げたと報じられており、平均8.5%以上となるようだ。最終的には5社それぞれ9.9%の株式を保有したいとの考えであり、株主総会に向けて思惑が高まりやすいと考えられる。割安な銘柄への物色が意識されやすく、押し目狙いのスタンスになるだろう。

日経平均はボリンジャーバンドの切り上がる+1σと+2σに沿ったトレンドを継続するなか、昨日の下落で+2σから下放れてきた。
+1σは32766円辺りに上昇してきており、同水準までの調整は意識されやすいものの、この水準が押し目狙いのタイミングになりそうである。もっとも、売り方にとっても祝日明けの米国市場の動向は気掛かりであり、早めにカバーしておきたいところでもある。日経平均が底堅い値動きをみせてくるようだと、前日の調整に対する買い戻しの動きが強まる可能性もあるだろう。

■コーセル、23/5営業利益 75.2%増 49.26億円、24/5予想 9.4%増 53.92億円

コーセル<6905>が発表した2023年5月期業績は、売上高が前期比25.6%増の352.66億円、営業利益は同75.2%増の49.26億円だった。昨年12月に上昇修正した計画値を大幅に超過しての着地だった。24年5月期業績は、売上高が前期比7.7%増の380億円、営業利益は同9.4%増の53.92億円を計画。
コンセンサス(49億円程度)を上回る。

■前場の注目材料

・1ドル=141.80-90円
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続

・アマダ<6113>板金加工機向け自動化装置増産、フィンランドの生産能力2倍に
・ゼンリン<9474>グループ会社が三井E&Sとインフラ点検アプリ開発
出光興産<5019>全固体電池電解質の生産能力増強、来年度めど数倍
・ヤマトHD<9064>日本郵政とメール便などで協業、クロネコDM便は終了
・ローム<6963>SiC半導体長期供給、独ヴィテスコと契約
・アズビル<6845>関西電力と、設備異常検知AIシステム開発で提携
・三井物産<8031>香港Web3企業と提携、炭素取引など新事業
・スカパーJSATHD<9412>伊藤忠とカタールで海上オイル漏れ検知サービス、衛星画像活用
・古河電工<5801>メキシコで車向けアルミ組み電線生産、北米需要に対応
・日本製紙<3863>CNF強化樹脂で3D造形専用材開発、車部品など向け供給
・石油資源開発<1662>JFEなど3社とCO2回収・貯留で協業

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:15 中・1年物ローンプライムレート(現行3.65%)
・10:30 豪準備銀行6月理事会議事要旨