8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■不安定ななかで生成AI関連への物色
積水ハウス、3Q営業利益 7.8%減 1866億円
■前場の注目材料:双日、空港施設運営に参入、ビジネスジェット専用で需要取り込む

■不安定ななかで生成AI関連への物色

8日の日本株市場は、波乱含みの相場展開になりそうだ。
7日の米国市場はNYダウが62ドル高、ナスダックは193ポイント高だった。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了期待から買い優勢の展開だった。また、AI(人工知能)技術への期待再燃で半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズなどを中心にハイテクが強く、相場全体の上昇を後押しした。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比500円安の32360円。円相場は1ドル144円00銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。
225先物がナイトセッションで大幅に下落となるなか、12月限の先物オプション特別清算指数(メジャーSQ)に絡んだ商いの影響を受けやすいだろう。水準としては調整一巡感が意識されやすいと考えられるものの、需給状況が一気に悪化傾向に向かうなか、押し目狙いの買いを入れづらいところでもある。

また、昨日は日銀のマイナス金利解除観測が強まったことが、売りにつながった。これまで日本の低金利政策に対して、米長期金利の上昇による日米金利差を狙った動きが続いていた。日銀の政策変更への思惑に対して、米長期金利の低下傾向が続くなか、これまでのポジションを解消する動きが強まっている。為替市場においても1ドル144円台と円高基調が強まるなか、海外勢によるポジション圧縮の動きが加速することが警戒されやすいだろう。


そのため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、インデックスに振らされにくい中小型株などへの物色に向かわせる可能性がある。米国では生成AI関連への物色が目立っており、関連するテーマ株での値幅取り狙いに向かわせそうだ。また、個人投資家の関心が高いレーザーテック<6920>辺りが底堅い値動きをみせてくるようだと、センチメント改善につながりそうだ。

■積水ハウス、3Q営業利益 7.8%減 1866億円

積水ハウス<1928>が発表した2024年1月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比2.8%増の2兆1895.08億円、営業利益は同7.8%減の1866.88億円だった。米国では、戸建住宅事業及びコミュニティ開発事業において、前期における住宅ローン金利の急激な上昇に伴い受注残高が減少した影響を受けたが、高品質な新築住宅等へのニーズは高く受注は回復傾向で推移した。

■前場の注目材料

・NYダウは上昇(36117.38、+62.95)
・ナスダック総合指数は上昇(14339.99、+193.28)
・SOX指数は上昇(3747.54、+101.72)
・米国のインフレ沈静化観測

・双日<2768>空港施設運営に参入、ビジネスジェット専用で需要取り込む
・日本ガイシ<5333>南アフリカで排ガス浄化装置の生産終了
・旭化成<3407>DX戦略、生成AI活用を拡大、新デジタル基盤整備
第一生命HD<8750>ベネワンにTOB、エムスリーに対抗
・三菱重<7011>エネ移行で成長、事業組み替え推進
・クボタ<6326>米のトラクター・建機生産拠点2社統合、人員の連携強化
・トプコン<7732>豪の鉱山機械会社株をコマツに売却
ヤマハ<7272>水素エンジン船外機、試作機開発
・三洋化成<4471>FLOSFIAと、車載モジュールの過熱保護、マイクロ温度ヒューズ開発
・日本製鉄<5401>日鉄物産、鋼材情報デジタル化、ミルシート、顧客も閲覧
・戸田建設<1860>西松建などとコンクリート初期強度発現性改善、長距離圧送向け助剤
・東京電力HD<9501>東電PG、英洋上風力の海底送電設備、英社と運営
・東レ<3402>ポリオレフィン発泡体15%以上値上げ

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:30 10月毎月勤労統計・現金給与総額(前年比予想:+1.0%、9月:+0.6%)
・08:30 10月家計支出(前年比予想:-2.9%、9月:-2.8%)
・08:50 7-9月期GDP2次速報(前期比年率予想:-2.0%、1次速報:-2.1%)
・08:50 10月経常収支(予想:+1兆6893億円、9月:+2兆7236億円)

<海外>
・特になし