29日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■先高期待から押し目買い意欲は強そう
■平和堂、3Q営業利益 18.4%増 82.75億円
■前場の注目材料:王子HD、環境素材を拡販、欧ワルキの技術導入

■先高期待から押し目買い意欲は強そう

29日の日本株市場は、こう着ながらも底堅さが意識されやすいだろう。
28日の米国市場は、NYダウが53ドル高、ナスダックは4ポイント安だった。NYダウは連日で過去最高値を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ期待からの買いが続いており、堅調な展開だった。ただし、過熱感からの利食いも入りやすく、ハイテク株の一角が終盤にかけて軟化したことから、ナスダックは5日ぶりに反落した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の33425円、円相場は1ドル141円30銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。
昨日の東証プライムの売買高は10億株程度と薄商いであり、海外勢のフローが限られているなかでは、大きなトレンドは出にくいだろう。ただし、米国では早期利下げ期待から強い値動きを見せているほか、国内では新NISAによる需給が心理的な下支えとなりやすく、先高期待から押し目買い意欲は強そうである。昨日の日経平均は反落だったが、連日で陽線を形成している。

売り一巡後は33500円を挟んでの推移になりそうだが、同水準での底堅さがみられてくるようだと、バブル崩壊後の高値を意識したセンチメントに向かう可能性はあるだろう。指数インパクトの大きい値がさハイテク株などは利食いが入りやすいだろうが、断続的なインデックス買いから底堅さが意識されそうだ。また、日米金利差縮小によるバリュー株からグロース株へのリバランスの動きなども、ハイテク株の底堅い値動きにつながることが期待される。


商いが膨らみづらいなかでこう着感を強めてくるようだと、個人主体の資金は出遅れ感の強い中小型株での値幅取り狙いに向かわせよう。依然としてボトム圏での推移を継続している銘柄も多く、来年の株高を狙った押し目拾いの動きが入りやすい。また、テーマ性のある銘柄への物色も意識されるため、値動きの強い銘柄などへは資金が集中しやすいと考えられる。

■平和堂、3Q営業利益 18.4%増 82.75億円

平和堂<8276>が発表した2024年2月期第3四半期業績は、営業収益が前年同期比2.2%増の3124.98億円、営業利益は同18.4%増の82.75億円だった。外出需要回復や客数増加、継続的な物価上昇による一品単価上昇により、営業収益は増加した。利益面については、光熱費の使用量削減の取り組みや燃料調整費が想定ほど上昇しなかったことに加え、広告宣伝費と人件費の効果的運用により、増益となった。


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(37710.10、+53.58)
・1ドル=141.40-50円
・米国のインフレ沈静化観測

・王子HD<3861>環境素材を拡販、欧ワルキの技術導入
・ANA<9202>MSJの代替機選定、来年度に本格化
トヨタ<7203>日産など12社で先端半導体開発で新組織、30年量産車に搭載へ
・日野自<7205>物流最適化へ協業広がる、グループ会社のNLJの運送スキーム活用
・豊田自動織機<6201>コンプラ・品質を強化、来月から新体制
・エスペック<6859>半導体熱変形を可視化、計測システム、過酷な温度環境を再現
・島津製作所<7701>有害物処理・規制、国際標準化で存在感
パナソニックHD<6752>多様な見た目を高精度認識、画像AI技術開発
・ENEOS<5020>枯渇油田で水素製造、グループのJX石油開発、NEDOと調査委託契約
出光興産<5019>独自エンプラ生産2倍、マレーシアに装置新設

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし