米国株式市場はまちまち。ダウ平均は243.60ドル高の41,198.08ドル、ナスダックは512.41ポイント安の17,996.93で取引を終了した。


利下げ時期の不透明感に寄り付き後、まちまち。住宅着工件数が予想以上に増加しソフトランディング期待を受けた買いにダウは大きく上昇した。一方、ナスダックは半導体が売られ、大幅安となり、終盤にかけて下げ幅を拡大。ダウは終日堅調に推移し、連日過去最高値を更新し、まちまちで終了した。セクター別では、食品・飲料・タバコが上昇した一方、半導体・同製造装置が下落。

地銀のシチズンズ・フィナンシャル・グループ(CFG)は四半期決算で非金利収入が強く、今後、純金利収入の回復を指摘する楽観的な見通しを好感し、上昇。「Vans」ブランドなどを運営するアパレルのVF(VFC)は「Supreme」ブランドをフランスのエシロールルックスオティカに売却する計画を発表、バランスシート改善につながると買われた。製薬会社のジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)は4-6月期決算で売上高と調整後1株当たり利益が予想を上回り、上昇。

半導体のエヌビディア(NVDA)、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)などはバイデン政権が対中半導体輸出規制を一段と強化する措置を警戒、さらに、共和党大統領候補のトランプ氏の発言を受け対中関係悪化、また、対台湾との関係の不透明性が警戒され、大幅安。帯端末のアップル(AAPL)やソフトウエア会社のマイクロソフト(MSFT)などは、共和党副大統領候補のJ・D・バンス氏がハイテクセクターを巡り取り締まりを強化する意向を示したことが警戒され、売られた。格安航空会社のスピリット航空(SAVE)はアナリストが投資判断を引下げ下落。ディスカウントストア運営のファイブ・ビロウ(FIVE)は第2四半期の1株利益見通しを下方修正、さらに、最高経営責任者(CEO)の辞任を発表し、売られた。


航空会社のユナイテッド(UAL)は取引終了後に四半期決算を発表。調整後の1株利益は予想を上回ったが、第3四半期の見通しが予想を下回り、時間外取引で売られている。

(Horiko Capital Management LLC)

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