米国株式市場は上昇。ダウ平均は99.46ドル高の40,842.79ドル、ナスダックは451.98ポイント高の17,599.40で取引を終了した。
連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、寄り付き後、まちまち。その後、主要ハイテク企業の好決算を好感した買いがけん引し、相場は終日堅調に推移した。連邦準備制度理事会(FRB)がFOMCで予想通り政策金利を据え置いたがパウエル議長がその後の会見で、9月の利下げの可能性を示唆すると期待感に相場は続伸し、終了。セクター別では、半導体・同製造装置が上昇した一方、銀行が小幅下落した。
半導体メーカー、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は第2四半期決算で人工知能(AI)チップの強い需要が支援し収益が拡大、売り上げ見通しを引き上げ、上昇。同業のインテル(INTC)はコストカットの一環で従業員削減策を発表し、上昇した。同業エヌビディア(NVDA)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は次期最高経営責任者(CEO)に航空サプライヤーのロックウェル・コリンズの前CEOを指名したことが好感され、買われた。
ファーストフード・チェーンのマクドナルド(MCD)はアナリストの投資判断引き下げで下落。消費財メーカーのプロクター・アンド・ギャンブル(PG)は四半期決算で売上高が予想を下回り、下落した。ホテルチェーンを運営するマリオット・インターナショナル(MAR)は北米、中国の需要が弱く、見通しを引下げ、下落。
ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ
(META)は取引終了後に四半期決算を発表。
上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米9月FOMCでの利下げ観測強まる、ドル続落
7月31日のニューヨーク外為市場でドル・円は149円61銭まで下落後、151円22銭まで反発し、149円98銭へ再び下落し引けた。日銀の利上げ決定やタカ派姿勢を受けて追加利上げ観測も浮上し円買いが加速したほか、ADP雇用統計が予想を下回る伸びとなり、ドル売りも強まった。連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利据え置きを決定。声明では、利下げにはインフレが目標に近づいているさらなる確信が必要と繰り返したため一時ドル買いが強まった。その後、パウエル議長が9月会合で、利下げが選択肢となる可能性を指摘したためドル売りが再開した。
ユーロ・ドルは1.0849ドルまで上昇後、1.0802ドルまで下落し、1.0826ドルで引けた。ユーロ圏の消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなりユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、163円43銭から162円02銭まで下落。ポンド・ドルは1.2821ドルへ下落後、1.2864ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8770フランからまで上昇後、0.8820フランのレンジで上下に推移した。
■NY原油:大幅反発、中東情勢悪化で供給不安強まる
NYMEX原油9月限終値:77.91 ↑3.18
7月31日のNY原油先物9月限は大幅反発。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 40.31ドル -0.97ドル(-2.34%)
モルガン・スタンレー(MS) 103.21ドル -0.55ドル(-0.53%)
ゴールドマン・サックス(GS)509.03ドル +3.36ドル(+0.66%)
インテル(INTC) 30.74ドル +0.61ドル(+2.02%)
アップル(AAPL) 222.08ドル +3.28ドル(+1.49%)
アルファベット(GOOG) 173.15ドル +1.29ドル(+0.75%)
メタ(META) 474.83ドル +11.64ドル(+2.51%)
キャタピラー(CAT) 346.20ドル +4.48ドル(+1.31%)
アルコア(AA) 33.04ドル +1.27ドル(+3.99%)
ウォルマート(WMT) 68.64ドル -0.55ドル(-0.79%)