富士ソフト<9749>:9040円(-310円)
大幅続落。米投資ファンドのKKRでは、現在TOBを実施中であるが、期限までに目標株数を集められなかった場合、同じ価格でTOBを実施する2段階方式の用意があると表明した。
同じく投資ファンドのベインが、KKRのTOB価格である8800円を5%程度上回る水準での提案を予告しており、不成立に終わる可能性が出ていることに対応。市場では、価格吊り上げ競争に発展するとの思惑もあったが、こうした過度な期待感は後退の方向に。

SANKYO<6417>:1979.5円(-206円)
大幅反落。未定としていた上半期の業績・配当予想を公表している。営業利益は350億円で前年同期比23.0%減とし、通期予想は変更なしとしている。また、中間期末配当金は40円とし、年間配当金は従来計画の80円としている。第1四半期業績は市場コンセンサスを上振れ、通期業績・配当予想の上振れ期待が高かった中、通期予想の据え置きをネガティブ視する動きが優勢になっている。

水戸証<8622>:464円(+41円)
大幅続伸。これまで未定としていた中間期末配当金を15円にすると発表している。前年同期は10円であった。期末配当金は引き続き未定としているものの、仮に中間期末と同水準であれば、年間配当金は前期比6円増の30円となる。これをベースとすると、前日終値水準での配当利回りは7.1%となる。
なお、同社では、配当性向50%を基本としており、年間配当金の下限は20円としている。

ホームポジション<2999>:480円 カ -
ストップ高買い気配。ケイアイスター不動産を割当先とする第三者割当増資の実施を発表している。発行価格は600円。割当株数は333万3400株で、ケイアイスターは35.61%を保有する筆頭株主となる。株式価値の希薄化は発生するものの、割当増資実施に伴う関東エリアへのシェア拡大、借入金及び社債の返済、財務基盤の増強、ケイアイスターとの関係強化などによる今後の収益拡大を期待する動きが優勢となっている。

エラン<6099>:1002円 カ -
ストップ高買い気配。エムスリーが連結子会社化を目指してTOBを実施すると発表、同社では賛同の意見を表明としている。TOB価格は1040円で前日終値比22.1%のプレミアムとなる。買い付け予定数の下限は3036万200株、上限は3332万9453株(所有割合55.0%)としている。抽選漏れリスクはあるものの、エムスリーとの資本提携効果による今後の業容拡大期待も高く、TOB価格に接近する水準まで買われている。

日本情報C<4054>:913円(+42円)
続伸。
19日の取引終了後、サカイ引越センターと連携し引越し手続きを簡略化することを発表し、好感した買いが先行している。「電子入居申込サービス」は、日本情報クリエイトが不動産会社に向けて提供する無料のサービスで、入居者がオンラインで必要な情報を入力し、不動産管理会社や関連事業者とデータを連携することで、入居手続きを効率化する。サカイ引越センターとの連携により、入居者は同じ情報を再入力する必要がなく、引越し手続きをスムーズに進めることができるようになるという。

雨風太陽<5616>:1174円(+104円)
大幅反発。19日の取引終了後に旅行予約サイト「STAY JAPAN」を運営する百戦錬磨が行う第三者割当増資を引き受け関連会社化したことを発表し、これを手掛かりに大幅に反発している。同社の持つ全国約8,300名超の生産者ネットワークと、約1,500件の宿泊施設登録がある「STAY JAPAN」を活用し、生産者のもとでの体験と現地での宿泊を組み合わせたサービスを提供することで、農泊におけるインバウンド需要を取り込んでいくとしている。

ZUU<4387>:752円(-7円)
続落。連結子会社であるZUU Fundersが組成した「ZUUターゲットファンドfor SBC Medical Group HD投資事業組合」「ZUUターゲットファンド for SBC Medical Group HD2号投資事業組合」の出資先であるSBCメディカルグループホールディングスが米NASDAQに上場。現在国内外220院に広がっているが、米国、東南アジア市場におけるビジネス展開や国内外フランチャイズクリニックネットワークの拡大を目指していく。

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