前日発表された米国の消費者信頼感指数は予想外の低調な内容が嫌気され金利安に振れたほか、中国の金融緩和や不動産支援が好感され、ドル売り地合いが強まった。ユーロ・ドルは1.11ドル台前半から後半に強含み、ドル・円は144円前半から143円前半まで1円程度値を下げた。本日アジア市場で米10年債利回りの下げ渋りでドル売りは一服したほか、日経平均株価がプラスに持ち直しやや円売り地合いを強めた。
この後の海外市場は引き続き米金融緩和のペースがテーマとなる。前週の連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利下げに反対票を投じたボウマンFRB理事は前日の講演で、過度な緩和に慎重な姿勢を改めて示した。一方で、足元の米経済指標は弱さが目立ち、利下げ継続を見込んだ金利安・ドル安が続く見通し。また、中国経済の回復期待でリスク選好のドル売りも出やすいため、144円台は引き続き上値の重さが意識されそうだ。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 OECD中間経済見通し
・23:00 米・8月新築住宅販売件数(予想:70.0万戸、7月:73.9万戸)
・02:00 米財務省・5年債入札
・05:00 クーグラー米FRB理事講演(経済見通し)