■NY株式:NYダウは337ドル高、半導体の回復で投資家心理が改善

米国株式市場は反発。ダウ平均は337.28ドル高の43,077.70ドル、ナスダックは51.49ポイント高の18,367.08で取引を終了した。


半導体セクターへの懸念がくすぶり、寄り付き後、下落。その後、航空会社、金融の好決算を好感した買いや半導体エヌビディア(NVDA)が買われ投資家心理の改善で、上昇に転じた。ソフトランディング期待も手伝いダウは一段高。長期金利の低下も支援し、ナスダックも底堅く推移し、終盤にかけ相場は上げ幅を拡大し、終了した。セクター別では、半導体・同製造装置が上昇した一方で、家庭・パーソナル用品が下落。

金融のモルガンスタンレー(MS)は第3四半期決算でトレーディングと投資銀業務が好調で32%増益を計上し、大幅高。ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CS
CO)はアナリストが投資判断を引き上げ、上昇した。ヘルスケア製品メーカーのアボットラボラトリーズ(ABT)は第3四半期決算で医療機器の売り上げの伸びが強く、業績見通しを引き上げ、上昇。

半導体のエヌビディア(NVDA)は安値から押し目買い意欲強く、さらに、同業の台湾積体電路製造(TSMC)決算発表を控え良好な内容を期待した買いも支援し上昇。化粧品メーカーのエスティローダー(EL)はアナリストの投資判断引き下げで下落。製薬会社のノババックス(NVAX)は開発中の新型コロナとインフルエンザの混合ワクチン、
および、インフルエンザワクチンを巡る治験で食品医薬品局(FDA)から差し止め指示がでたことを明らかにし、下落。

貨物輸送会社のCSX(CSX)は取引終了後に決算を発表し1株利益が予想を下回り、時間外取引で売られている。


(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ECBや英中銀の利下げ織り込み欧州通貨安・ドル高

16日のニューヨーク外為市場でドル・円は149円15銭から149円81銭まで上昇し、149円67銭で引けた。リスク選好の円売りや日銀の安達委員が金融政策運営において、段階的な利上げを極めて緩慢なペースで行う必要があるとの見解を示したため日米金利差縮小観測の緩和で円売り、ドル買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.0901ドルへ強含んだのち、1.0853ドルまで下落し、1.0859ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の追加利下げを織り込むユーロ売りが一段と強まった。ユーロ・円は、162円49銭から162円89銭まで上昇。リスク選好や日本の段階的な利下げを織り込む円売りが強まった。ポンド・ドルは1.3038ドルから1.2977ドルまで下落した。英国のインフレ指標が予想以上鈍化し、中銀の11月利下げを確実視したポンド売りに拍車がかかった。ドル・スイスは0.8620フランから0.8658フランまで上昇した。

■NY原油:小幅安で70.39ドル、一時70ドルを下回る

NY原油先物11月限は小幅安(NYMEX原油11月限終値:70.39 ↓0.19)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比-0.19ドル(-0.27%)の70.39ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは69.64ドル-71.31ドル。
アジア市場で71.31ドルまで買われた後はじり安となり、米国市場の後半にかけて69.64ドルまで値下がり。ただ、その後は押し目買いが入ったことで下げ止まり、通常取引終了後の時間外取引では主に70ドル台半ば付近で推移した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  42.80ドル   +0.66ドル(+1.56%)
モルガン・スタンレー(MS) 119.51ドル  +7.29ドル(+6.49%)
ゴールドマン・サックス(GS)529.86ドル  +7.48ドル(+1.43%)
インテル(INTC)        22.31ドル   -0.35ドル(-1.54%)
アップル(AAPL)        231.78ドル  -2.07ドル(-0.88%)
アルファベット(GOOG)    166.74ドル  -0.16ドル(-0.09%)
メタ(META)           576.79ドル  -9.48ドル(-1.61%)
キャタピラー(CAT)      393.62ドル  +5.63ドル(+1.45%)
アルコア(AA)         42.07ドル   +0.77ドル(+1.86%)
ウォルマート(WMT)      81.22ドル   -0.43ドル(-0.52%)

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