*15:53JST 10連休前に決算発表は第一弾のピーク迎える【クロージング】
19日の日経平均は反発。110.44円高の22200.56円(出来高概算9億2000万株)で取引を終えた。
米株高の流れを引き継ぐ格好から買い先行となったが、週末の主要海外市場は聖金曜日(グッドフライデー)の祝日で休場となるなか海外勢のフローは限られており、ファーストリテ<9983>が指数をけん引しているが、こう着感の強い相場展開となった。個別では中国のインターネットサービス大手テンセントホールディングスとの提携を通じて、同国で家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」を発売する計画と報じられた任天堂<7974>が急騰。これを受けて関連銘柄への波及がみられたほか、半導体関連の一角に強い動きがみられていた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは任天堂効果でその他製品が6%を超える上昇。その他は、機械、電気機器、水産農林、海運が小じっかり。
半面、鉱業、空運、陸運、金属製品が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテのほか、東エレク<8035>、ファナック<6954>がけん引している。

日経平均は寄り付き直後に22250.37円まで上げ幅を広げた後は、上げ幅を縮めており、狭いレンジ取引での推移が続いた。出来高は2月22日以来、約2カ月ぶりに10億株を下回っている。売買代金は2兆円を辛うじて上回っているが、ファーストリテ、任天堂の影響によるものであろう。とは言え、狭いレンジながらも日経平均は5日線処を下値支持線として意識する格好であり、リバウンド基調は継続している。


なお、来週は週末からゴールデンウイークの10連休に入ることもあり、積極的な参加者はより限られることになろう。欧州市場については週明け22日がイースターマンデー(復活祭の月曜)の祝日で休場になるため、海外勢のフローは引き続き限られる。また、日米決算の第一弾のピークを迎え、日本では450社程が予定されている。さらに、米国では日本のゴールデンウイーク中(4月27日-5月6日)には、500社程度が決算発表を予定していることもあり、大型連休中の海外市場の動向も気掛かりになりそうである。そのため、短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりそうである。


《AK》