*16:22JST 英ポンド週間見通し:下げ渋りか、米中貿易協議再開への期待残る
■上昇、英議会はEUからの離脱期限延期要請を可決

先週のポンド・円は一時132円台前半まで上昇。英議会下院は10月15日の総選挙実施を求める首相の提案を否決したこと、英国議会上下両院は欧州連合(EU)からの離脱延期を要請する法案を可決したことから、リスク回避のポンド売りは大幅に縮小した。
週後半に米ドル・円相場が円安方向に振れたこともポンド高・円安進行の一因となった。取引レンジ:126円68銭−132円17銭。

■下げ渋りか、米中貿易協議再開への期待残る

今週のポンド・円は底堅い値動きか。英国議会はEUからの離脱期限を来年1月末まで延期することを可決した。また、米中貿易協議が10月に再開されることから、目先的にリスク回避のポンド売りはさらに縮小するとみられる。ただし、離脱期限の延期が英国政治の安定化につながる保証はないことから、リスク選好的なポンド買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。


○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・9日:7月鉱工業生産(6月:前月比−0.1%))
・9日:7月商品貿易収支(6月:−70.09億ポンド)
・10日:7月ILO失業率(6月:3.9%)

予想レンジ:130円00銭−133円00銭



《FA》