*16:24JST ■強含み、ユーロ圏の金利先安観はやや後退__NEW_LINE__ __NEW_LINE__ 先週のユーロ・ドルは、強含み
■強含み、ユーロ圏の金利先安観はやや後退

先週のユーロ・ドルは、強含み。一時1.09ドル台前半まで売られたが、9月4日に欧州中央銀行(ECB)次期総裁のラガルド氏が「極めて緩和的な政策が及ぼす悪影響や副作用に留意する必要がある」との見方を示したことから、ユーロ圏の金利先安観はやや後退し、リスク回避のユーロ売り・米ドル買いは縮小した。
取引レンジ:1.0926ドル-1.1085ドル。

■もみ合いか、ECB利下げ後にユーロ買いが入る可能性も

今週のユーロ・ドルはもみ合いか。欧州中央銀行(ECB)は12日開催の理事会で利下げ(預金金利の引き下げ)に踏み切る公算。域内経済の減速は顕著だが、一段の金融緩和措置による景気テコ入れへの期待が広がっている。そのため、米国のインフレ、消費関連指標が弱含みとなった場合、利下げ後にユーロ買い・ドル売りが優勢となる可能性もあり得る。

予想レンジ:1.0900ドル−1.1150ドル

■強含み、米中貿易協議再開などを好感した買いが入る

先週のユーロ・円は強含み。
ラガルド次期欧州中央銀行(ECB)総裁が金融緩和策に対する不満に配慮する意向を示したことや、米中貿易協議が10月に再開されることが決まったことから、リスク回避のユーロ売り・円買いは縮小。ユーロ・円は週末前に一時118円台後半まで戻す展開となった。取引レンジ:115円87銭−118円61銭。

■底堅い値動きか、米中貿易協議再開への期待残る

今週のユーロ・円は底堅い値動きか。12日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会で預金金利の引き下げが見込まれているが、10月前半に米中貿易協議が再開される予定となっており、米中貿易摩擦の段階的な解消に向けた動きがみられるとの期待からユーロ買い・円売りがやや強まる展開も想定される。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・12日:7月鉱工業生産(6月:前月比−1.6%)
・13日:7月貿易収支(6月:+206億ユーロ)

予想レンジ:116円50銭−119円50銭





《FA》