[注目トピックス 市況・概況]米中にらみの主要中銀【フィスコ・コラム】

金融緩和を行う用意がある」として、追加緩和に含みを残しています。



12月12日に予定される欧州中銀(ECB)理事会はラガルド総裁の就任後初の会合ですが、同総裁はそれに先立つ欧州議会での証言で、緩和姿勢に「変わりはない」と言明しました。ECBでは9月17日の理事会でドラギ前総裁のもと、政策金利の引き下げと資産買入れ再開、フォワードガイダンス変更が打ち出されました。12月は現状維持とみられるものの、ハト派メンバーの加入で緩和方針は続くでしょう。


ECB理事会と同じ日に総選挙が行われるイギリスでは、選挙後にカーニー英中央銀行総裁の後任人事に着手する構えです。足元では製造業や建設業などの購買担当者景気指数(PMI)が経済活動の拡大、縮小の節目である50を下回り、減速傾向が鮮明です。金融政策委員会(MPC)では利下げの意見が出始めました。「合意なきEU離脱」の混迷脱却が期待されるなか、年明け以降、景気てこ入れの政策が求められそうです。


緩和の流れを止められるのは、やはり米中貿易協議における来年1月の部分合意でしょう。ただ、香港やウイグルの人権をめぐるアメリカの中国への圧力が両国関係に微妙な影を落としており、トランプ米大統領はここへきて合意を急がない考えを示すなど先が読めなくなりました。トランプ氏一流のブラフなのかどうか見方は分かれますが、主要中銀は政策評価とともに、政治情勢も見極めなければなりません。
(吉池 威)

※あくまでも筆者の個人的な見解であり、弊社の見解を代表するものではありません。



《SK》

あわせて読みたい

Fiscoの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

経済ニュースアクセスランキング

経済ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2019年12月8日の経済記事

キーワード一覧

このカテゴリーについて

経済、株式、仕事、自動車、金融、消費などビジネスでも役に立つ最新経済情報をお届け中。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。