*07:00JST NY株式:NYダウ1048ドル高、政府の大規模支援やFRBの資金供給を好感
米国株式相場は反発。ダウ平均は1048.86ドル高の21237.38ドル、ナスダックは430.19ポイント高の7334.78ポイントで取引を終了した。
前日の大幅下落を受けて買い戻しが先行。連銀が短期社債(CP)の買取プログラムを再開し、短期流動性を供給する処置をとったことが好感された。また米国政府が1兆ドル規模の追加支援策を検討しているとの報道を受けて、緩やかに上昇する展開となった。セクター別では公益事業・半導体・同製造措置が大きく上昇した一方で、消費者サービス、自動車が下落。

ソーシャルネットワーキング大手のフェイスブック(FB)は、新型コロナウイルスの蔓延で被害を受けた中小企業を支援する1億ドル規模の中小企業支援プログラムを発表したほか、フルタイム従業員に1000ドルのボーナスを出すと発表し上昇。また、新型コロナウイルスのワクチン開発に向けた進展が好感され、大手製薬会社のファイザー(PFE)、バイオのレジェネロン(REON)が上昇した。
一方、大手航空機メーカー、ボーイング(BA)は格付会社のS&Pが同社の信用格付けを「トリプルB」と投資不適格級から一段上の水準まで引き下げたことが警戒され売られた。また、全米店舗の一時閉鎖を発表した大手百貨店メーシーズ(M)も下落した。

ムニューシン財務長官は航空会社の支援や、米国市民に直接1000ドル程度の小切手を送付す案なども含め、大規模な追加支援策を検討していることを示唆しており、一両日中の詳細発表が注目される。



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《FA》