米連邦準備制度理事会(FRB)は4月28日から29日にかけて実施した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表した。その中で、FRBのメンバーは、新型ウイルスが経済活動に重くのしかかることや感染「第2波」が発生する可能性に懸念を表明。また、中期的に異例な不透明感や著しいリスクとなると慎重な見通しを示した。今は強い銀行セクターに、企業破綻が打撃を与える可能性にも懸念を表明。追加手段として、量的緩和(QE)の拡大や、フォワードガイダンスの明確化、短中期の利回りの上限を設定し低金利を維持する策を協議したとされており、追加措置への思惑に米国債は上昇。米10年債利回りは0.67%まで低下した。
ドルも軟調推移を継続。ドル・円は107円52銭で引き続き戻りが鈍い展開。ユーロ・ドルは1.0987ドルと高値を探る展開となった。
《KY》
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