米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数は前週比5.3万件増の89.8万件と、前回84.5万件から予想外に増加し8月中旬以来の高水準となった。カリフォルニア州の申請の受領がシステム整備の期間中に停止されていたが、先週から再開されたことが背景となる。失業保険継続受給者数は1001.8万人と、前回1118.3万人から予想以上に減少し3月末以来の低水準となった。
同時刻に発表された10月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は32.3と、9月15.0から下落予想に反して上昇。パンデミックで経済が封鎖される前の2月来で最高を記録した。一方で、10月NY連銀製造業景気指数は10.5と、9月17.0から予想以上に低下した。
米労働省が発表した9月輸入物価指数は前月比+0.3%。伸びは8月+1.0%から鈍化しマイナスとなった4月来で最小。前年比では−1.1%と、8月-1.4%から改善。輸出物価指数は前月比+0.6%。伸びは8月の+0.5%から鈍化予想に反し拡大した。
強弱まちまちの結果にドルはもみ合い。ドル・円は新規失業保険申請件数の予想外の増加を嫌気し105円18銭まで下落したのち、105円28銭まで戻した。ユーロ・ドルは1.1713ドルから1.1689ドルまで下落した。
【経済指標】
・米・先週分新規失業保険申請件数:89.8万件(予想:82.5万件、前回:84.5万件←84.0万件)
・米・失業保険継続受給者数:1001.8万人(予想:1055.0万人、前回:1118.3万人←1097.6万人)
・米・10月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:32.3(予想:14.8、9月:15.0)
・米・9月輸入物価指数:前月比+0.3%(予想:+0.3%、8月:+1.0%←+0.9%)
・米・9月輸入物価指数:前年比−1.1%(予想:-1.2%、8月:-1.4%)
・米・10月NY連銀製造業景気指数:10.5(予想:14.0、9月:17.0)
《KY》
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