20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円86銭から一時103円70銭まで下落したが、103円86銭で引けた。FRBの緊急融資プログラムの縮小で景気に警戒感が広がりドル売り・円買いが一時優勢となったが、取引終了時点にかけてポジション調整的なドル買いが観測されており、ドルは下げ渋った。
ユーロ・ドルは1.1876ドルまで上昇後、1.1850ドルまで下落し、1.1857ドルで引けた。ユーロ圏11月消費者信頼感指数速報値が5月来の低水準に落ち込んだほか、ドイツ政府が部分規制を12月20日まで延長する可能性が報じられたため、見通し悪化でユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は123円25銭から123円01銭まで下落。ポンド・ドルは1.3257ドルまで弱含んだのち、1.3297ドルまで上昇。英国と欧州連合(EU)の通商交渉を巡り欧州委員会のフォンデアライエン委員長が進展に言及したほか、EUと英高官が今後数週間内に合意できると楽観的見方を示すと期待感からポンド買いに拍車がかかった。ドル・スイスは0.9097フランまで下落後、0.9121フランまで上昇した。
《MK》
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