■サンフロンティア不動産<8934>の業績動向

3. 財務状況
2025年3月期第1四半期末の資産合計は、前期末比4,885百万円増の193,546百万円となった。物件の仕入れの進捗のほか、納税や配当により現金及び預金が7,550百万円減少した。
また、リプランニング物件・不動産小口化商品・ホテル開発用地等の仕入れと工事の進捗により、棚卸資産が12,344百万円増加した。

負債合計は前期末比4,168百万円増の98,413百万円となった。有利子負債に関しては、物件仕入れに伴う借入れにより同5,137百万円増の84,677百万円となった。短期借入金が1,124百万円、長期借入金が8,640百万円増加した一方で、1年内返済予定の長期借入金が4,628百万円減少した。

純資産合計は前期末比716百万円増の95,133百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益1,878百万円の積み上げや配当金の支払い1,878百万円等により利益剰余金が320百万円増加した。自己資本比率は同0.9ポイント低下の47.1%であり、積極投資を進めながらも高水準を維持している。財務健全性は盤石であり短期的な懸念事項はないものと弊社では見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)

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