[注目トピックス 日本株]アールテック・ウエノ Research Memo(3):「アミティーザ」の販売が好調で2014年3月期は大幅増収増益

*19:39JST アールテック・ウエノ Research Memo(3):「アミティーザ」の販売が好調で2014年3月期は大幅増収増益
■業績動向

(1)2014年3月期業績概要

アールテック・ウエノ<4573>の2014年3月期の業績は、売上高が前期比23.4%増の5,618百万円、営業利益が同80.9%増の1,419百万円、経常利益が同65.9%増の1,477百万円、当期純利益が同89.1%増の1,062百万円と大幅増収増益となり、会社計画に対しても売上高、利益ともに上回る格好となった。

「アミティーザ」の売上高が、米国向け販売単価の上昇や日本での売上拡大によって、前期比54.1%増と大幅増収となったことが主因だ。利益面では「アミティーザ」の粗利率が販売価格の上昇によって60%まで上昇(前期は約50%)したことに加えて、円安効果で200百万円の増益要因となった(90円/ドル想定→実績100円/ドル)。一方の「レスキュラ」の粗利率は前期並みの70%にとどまった。この結果、売上原価率は36.1%と前期比で1.3ポイント改善した。

販管費では網膜色素変性治療薬として開発中の「ウノプロストン点眼液(UF-021)」や重症ドライアイ治療薬として開発中の「遺伝子組換え人血清アルブミン点眼液(同RU-101)」などの治験が順調に進捗したことで、研究開発費が前期と比べ93百万円増加したものの、その他経費はほぼ横ばい水準にとどまった。

なお、当期間中に本社工場敷地内に残っていた研究開発部門をすべて神戸の研究所に移管した。これに伴い製剤の生産工程を、すべて外注に切り替えており、現在の三田工場では原薬の製造のみを行っている。今回、製剤工程を外注に切り替えたことで外注費は増加したが、地代家賃を含めた固定費が減少しており、原価率では若干の改善効果があったとしている。

主力製品の売上動向を地域別で見ると、グラフのとおりとなる。「レスキュラ」の日本向け売上高は前期比2.6%増となりここ数年の縮小傾向から下げ止まった格好となった。販売先である参天製薬と共同で、眼科医を対象とした製品説明会を行うなど普及促進に向けたプロモーション活動を積極的に行ったこともあるが、末端の需要ベースでは減少傾向が継続しているとみられる。

一方、米国向けは同78.2%減の101百万円と大幅減となっている。スキャンポ社によって販売が再開されたが、初回ロット受注分として前第4四半期に464百万円、当第1四半期に101百万円経常した売上は2年分に相当するため、2015年3月期は発注が止まった状態にある。

「アミティーザ」に関しては、主力の米国向けが前期比35.0%増の3,143百万円となった。前述したように武田薬品向けの納入単価が約2割上昇したことが主因となっている。また、「アミティーザ」は2013年4月にオピオイド誘発性便秘症※の追加新薬承認を取得しており、同患者向けの新規需要を期待した発注増効果もあったとみられる。
※オピオイド誘発性便秘症:麻薬性鎮痛薬を処方した際に腸の機能に障害が起き、便秘に似た症状になる状態。

日本向けに関しては2013年3月期の第3四半期(10-12月期)から販売が開始されており、当期は通期でフル寄与したこともあって、売上高は前期比222.2%増の852百万円と大幅増となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《FA》

あわせて読みたい

Fiscoの記事をもっと見る 2014年6月20日の経済記事
この記事にコメントする

\ みんなに教えてあげよう! /

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

経済ニュースアクセスランキング

経済ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る

国内の人気のキーワード一覧

新着キーワード一覧

このカテゴリーについて

経済、株式、仕事、自動車、金融、消費などビジネスでも役に立つ最新経済情報をお届け中。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら