[注目トピックス 日本株]藤商事 Research Memo(1):2020年3月期は主力タイトルの投入で大幅増収増益に転じる見通し

*15:41JST 藤商事 Research Memo(1):2020年3月期は主力タイトルの投入で大幅増収増益に転じる見通し
■要約

藤商事<6257>は、パチンコ・パチスロ機の中堅メーカーで、「ホラー」系ジャンルや新規性のある演出の企画開発力に定評がある。新規分野としてスマートフォン用ゲームアプリの開発にも注力している。無借金経営で手元キャッシュは200億円を超えており、財務の健全性は高い。なお、子会社の(株)JFJ(以下、JFJ)で遊技機事業を開始したことから、2019年3月期より連結決算での開示を行っている。

1. 2019年3月期の業績概要
2019年3月期の連結業績は、前期の単体業績と比較して売上高で46.5%減の27,971百万円、営業利益で同70.3%減の1,337百万円となった。2018年2月の遊技機規則改正に伴い、従来よりも射幸性を抑えた機種の開発が義務付けられ、パチンコホールの新台入れ替え需要が冷え込んだことが影響した。販売台数は、パチンコ機の販売台数は前期110千台から67.6千台に、パチスロ機は同様に20.4千台から12.7千台に減少した。ただ、材料費率の低いパネル販売の比率が上昇したことで、売上総利益率は前期の44.1%から52.0%と大きく上昇したほか、コスト管理による原価低減や研究開発費の負担減少などにより、利益を確保した。

2. 2020年3月期の業績見通し
2020年3月期の連結業績は、売上高で前期比64.5%増の46,000百万円、営業利益で同161.6%増の3,500百万円と大幅増収増益を見込む。パチンコホールの旧規則機設置期限が2021年1月末までとなっているため、パチンコ機、パチスロ機とも一定の入れ替え需要が発生すると見ている。同社は、「パチンコ リング」を筆頭に過去に販売実績のあるタイトルを中心とした販売ラインナップにより、前期比約1.5倍となる10.1万台の販売台数を計画している。特に、「リング」最新作については開発チームを刷新して作り込みを行った意欲作で、多彩なギミックによる演出効果等により従来からの「リング」ファンだけでなく、新規ファン層の獲得も期待できる仕上がりとなっており、その動向が注目される。また、パチスロ機もパチンコとタイアップ機種の投入を予定しており、同1.9倍となる2.4万台の販売を見込んでいる。

3. 成長戦略
遊技機業界では、射幸性を抑えた新規則機への移行や参加人口の減少など厳しい環境が続いているものの、同社は「変化の時はチャンス」と捉え、ものづくりに対する今までの常識や慣習にとらわれることなく、斬新なアイデアによるゲーム性の高い機種の開発、新ジャンルの開拓に取り組むことで新規ファンの創出に取り組み、また、パチンコホールに対しては新機種導入後の「稼働支援」まで含めたトータル的なプロモーションを展開することで市場シェアを拡大していく方針である。パチンコ機では10%の販売シェア獲得が当面の目標となる。利益面では開発効率の向上に加えて、商流の見直しによる仕入れ部品のコストダウンや部材の共通化、未使用部品の次機種への活用などの原価低減活動を通じて利益体質の強化に取り組んでいく。なお、新規事業のデジタルコンテンツ事業(スマートフォン用ゲームアプリ)については、2020年前半に第4弾となる新作を投入すべく鋭意開発を進めている段階にある。

■Key Points
・ホラー系やキャラクター版権を活用した機種開発に定評
・「リング」最新作の販売動向が業績のカギを握る
・「変化の時はチャンス」と捉え、新規則機市場でシェア拡大を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


《SF》

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