[注目トピックス 日本株]サンコーテクノ Research Memo(4):主力のファスニング事業が着実に収益を伸ばし、2期連続増収増益を達成

*15:14JST サンコーテクノ Research Memo(4):主力のファスニング事業が着実に収益を伸ばし、2期連続増収増益を達成
■業績の動向

●2019年3月期決算の概要
サンコーテクノ<3435>の2019年3月期決算は、売上高17,025百万円(前期比4.3%増)、営業利益1,317百万円(同13.6%増)、経常利益1,333百万円(同14.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益943百万円(同18.4%増)と、2期連続の増収増益で着地した。期初予想との比較でも、売上高は1.3%、営業利益は9.8%、それぞれ上回った。

(1) ファスニング事業の詳細動向
ファスニング事業は、売上高13,997百万円(前期比8.8%増)、営業利益1,840百万円(同9.9%増)と増収増益となった。2019年3月期には、外壁補修商材事業が機能材事業からファスニング事業に移管され、その影響が売上高で451百万円あった。しかしこれを除いても前期比増収を確保した。

上期(第2四半期累計期間)と下期とに分けて見ると、当期のファスニング事業の業績は下期に大きく伸長した。この要因として同社は、建設需要が期を通じて高水準で推移して通常の季節要因(年度末偏重)が出たことに加え、夏場の自然災害の影響で本来上期に計上予定だったものが下期にずれ込んだことや、建築に比べて季節性が強い土木向けの売上高が伸長したこと、などにより下期偏重が通常よりも強調されたためとしている。

ファスニング事業のサブセグメントは、前述のように、あと施工アンカーの金属系、同接着系、工事、その他のファスニング剤、及び海外売上の5つのサブセグメントに分けられる。このうち、主力の金属系アンカーは前期比約1%増収の約50億円となった。接着系アンカーはここしばらく、太陽光発電設備の取付需要の急減の影響を受けてきたが、それが当期は下げ止まったことで前期比2%増収の約15億円となった。工事は土木工事中心に工事監理需要が伸長し、前期比11%増の26億円と大きく伸長した。

利益面では、2019年3月期中においてあと施工アンカーを中心に1~3%程度の値上げを実施した。これに加えて生産性向上の取り組みなどで原材料価格や人件費・労務費の上昇を吸収し、営業利益は前期及び期初予想を上回った。

(2) 機能材事業の詳細動向
一方、機能材事業は、売上高3,028百万円(前期比12.5%減)、営業利益265百万円(同35.5%減)と減収減益となった。売上高は外壁補修商材事業を移管したことや、FRPシート関連の中の二重床・防水樹脂の撤退(2018年3月期をもって撤退)の影響などにより大幅減収となった。事業移管の影響を除くと実質ベースでは増収となったが、期初予想に対しては売上高、営業利益ともに未達となった。

サブセグメント別では、アルコール検知器関連が、更新需要の一服により、前期比2%減収の約3億円となった。電動油圧工具は、国内ではコードレスの新製品の投入などで前期比15%増と大きく伸びたが、海外売上高が欧州での在庫調整の影響で約5%の減収となり、電動油圧工具全体では前期比8%増収の約20億円にとどまった。FRPシート関連は事業再編の一環で二重床と防水樹脂から2018年3月期をもって撤退したことの影響などから前期比30%減収の約3億円となった。

利益面では、前述のようにセグメント営業利益は前期比減益となった。不採算事業からの撤退による改善があった一方で、電動油圧工具の新製品開発費用の増加や海外売上高の減収、アルコール検知器関連の減収などが影響したためとみられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)


《MH》

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