デジタル技術や通信環境の進化は加速しており、それに伴って、デジタルペン・インクのポテンシャルにも大きな可能性が拡がっている。同社では、教育のデジタル変革(AIを活用した個別最適化教育等)、新しい働き方(リモート・オンラインコラボ)、コンテンツ需要拡大(アプリとデバイスの拡大)、クリエイティブワークフローの進化(3D化、クラウド化)、新しいPen体験(フォルダブル※、大画面、スマートホーム等といったデジタルペンで描きつける対象の拡がり)などを見据えた活動を進めていく。また、「道具」提供から「描く/書く体験」提供へと提供価値を再定義するとともに、ハードとサービスを組み合わせたビジネスにも取り組んでいく方針である。同社は将来に向けて以下の2つの戦略軸を掲げている。
※折りたたみ可能なスマートフォンのこと。
(1) ブランドビジネス戦略
「ディスプレイ製品」を中心として、初心者でもクリエイティブユーザー志向の強いユーザーからプロまでをカバーしていく製品ポートフォリオに組み替えていく。また、新しいクリエーション体験としてXR空間描画※
の開発を推進するほか、コミュニティの開拓やサポート強化を通じて、サブスクリプション(サービス課金型)の新しいビジネスモデルにも挑戦していく。また、サイン認証ソリューションの法人向け市場開拓にも取り組む。
※XR(X Reality)のXとは「未知数」を示すもの。すなわち、VR(仮想現実)、MR(複合現実)などの総称を言う。