12月2日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり168銘柄、値下がり54銘柄、変わらず3銘柄となった。
日経平均は小幅ながら続伸となった。前日の米国株式市場では、ペンス副大統領が各州知事にワクチン配布を2週間内に開始する可能性を伝えたことが明らかになったほか、追加経済対策の合意成立への期待感が高まり、終日堅調に推移。ナスダック総合指数は史上最高値を更新した。こうした米株高の流れを受けながらも、これまでの日経平均は押し目という押し目を作らずに心理的な節目である27000円近くまで上昇してきていた。そのため、高値警戒感も漂うなか、朝方高く始まった後にはすぐに下げに転じる場面もみられた。しかし、ワクチン実用化による景気回復期待と各国の財政金融政策が下支えするとの楽観的な見通しは不変であり、下値では押し目買いもみられた。日経平均は、結局、終日、前日終値水準を挟んでの一進一退となった。
大引けの日経平均は前日比13.44円高の26800.98円となった。東証1部の売買高は14億2881万株、売買代金は3兆0726億円だった。セクター別では、ゴム製品、非鉄金属、海運業、証券商品先物取引業、水産・農林業などが上昇率上位に並んだ。一方、サービス業、鉱業、その他製品、情報・通信業、パルプ・紙などが下落率上位となった。東証1部の値上がり銘柄は53%、対して値下がり銘柄は全体の42%であった。