■決算動向
2. 2021年3月期上期決算の概要
ダイコク電機の2021年3月期上期の業績は、売上高が前年同期比40.7%減の11,060百万円、営業損失が224百万円(前年同期は1,302百万円の利益)、経常損失が18百万円(同1,421百万円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が48百万円(同912百万円の利益)とコロナ禍の影響により大幅な減収減益となり、各段階損益で損失を計上した。もっとも、期初予想に対しては、売上高がほぼ計画どおり、利益面では計画を上回る進捗となっている。
厳しい業界環境が続くなか、コロナ禍の影響(休業要請や時短営業等)も重なり、パチンコホール経営が一段と厳しい状況に置かれたことで、設備投資意欲の極端な低下や設備投資の先延ばしにより「情報システム事業」が大きく落ち込んだ。「制御システム事業」についても、コロナ禍の影響により各遊技機メーカーの新作タイトル販売が延期されたことなどを背景として、表示及び制御ユニット、部品販売ともに減少した。
利益面では、大幅な減収に伴って営業損失を計上したが、研究開発費の期ずれや展示会をWeb開催にしたことによる会場費の減少、全社的な経費削減により、損失幅は計画よりも小さい水準に収まっている。
財務面では、配当金の支払いや四半期純損失の計上により、自己資本は前期末比1.6%減の29,923百万円に縮小。一方、総資産も「売掛債権」の減少や「有形及び無形固定資産」の減価償却等により前期末比5.7%減の40,285百万円に縮小したことから、自己資本比率は74.3%(前期末は71.2%)と高い水準を維持している。また、手許資金は約150億円を確保し、流動比率も266.2%となっていることから、財務の安全性に懸念はない。