投資家心理が上向く流れ。
一方、寄り付き直後に国家統計局などが発表した7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.4となり、景況判断の境目となる50を3カ月連続で割り込んでいる。景気懸念がくすぶる半面、当局が景気テコ入れ策を強めるとの思惑も広がった。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、消費関連の上げが目立つ。小売の王府井集団(600859/SH)がストップ(10.0%)高、自動車の安徽江淮汽車集団(600418/SH)が6.4%高、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が5.7%高、化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が5.6%高、家電の海爾智家(600690/SH)が5.4%高、スーパーの永輝超市(601933/SH)が3.2%高、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が3.0%高で引けた。
不動産株も高い。金地集団(600383/SH)が6.0%、保利発展控股集団(600048/SH)が5.9%、新城控股集団(601155/SH)が4.5%、緑地HD(600606/SH)が4.3%ずつ上昇した。上述した中央政治局会議では、「住宅在庫の買い上げ」にも言及している。
ハイテク株もしっかり。フィンテック大手の恒生電子(600570/SH)が5.8%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が4.5%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が4.3%高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が3.6%高、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が2.3%高で取引を終えた。資源株、医薬株、インフラ関連株、証券株、運輸株なども買われている。
半面、銀行株はさえない。中国工商銀行(601398/SH)と中国銀行(601988/SH)、中国農業銀行(601288/SH)がそろって2.3%、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.8%ずつ下落した。通信株、公益株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が5.17ポイント(2.22%)高の237.95ポイント、深センB株指数が16.49ポイント(1.49%)高の1123.39ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)