週明け26日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比1.15ポイント(0.04%)高の2855.52ポイントと小幅に続伸した。

中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。
住宅都市農村建設部の董建国・副部長は23日の記者会見で、不動産市況の改善に向けた在庫住宅の買い上げ政策を加速させると表明した。また、中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝・総裁は24日、経済回復に向けて支援を継続していると述べている。そのほか、中国証券監督管理委員会(証監会)の呉清・主席は先ごろ、大手機関投資家に対し、理性的な投資を呼びかけた。米中関係の悪化などを懸念した売りが先行したものの、下値は堅く、指数は引けにかけてプラスに転じている。(亜州リサーチ編集部)

業種別では、不動産の上げが目立つ。信達地産(600657/SH)が5.2%高、新城控股集団(601155/SH)が2.9%高、金地集団(600383/SH)が2.4%高、緑地HD(600606/SH)が2.2%高、保利発展控股集団(600048/SH)が1.4%高で引けた。

エネルギー株もしっかり。中国中煤能源(601898/SH)が3.1%高、中国海洋石油(600938/SH)が2.3%高、中海油田服務(601808/SH)が2.2%高、中国石油天然気(601857/SH)が1.3%高で取引を終えた。素材株、自動車株、インフラ建設株、運輸株なども買われている。

半面、医薬株はさえない。健康元薬業集団(600380/SH)が3.7%、上海医薬集団(601607/SH)が2.8%、北京同仁堂(600085/SH)が1.7%、広州白雲山医薬集団(600332/SH)が1.4%ずつ下落した。公益株、ハイテク株、酒造・食品株、銀行株も売られている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.57ポイント(0.68%)安の229.29ポイント、深センB株指数が0.47ポイント(0.04%)高の1071.01ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

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