連休明け18日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比13.19ポイント(0.49%)高の2717.28ポイントと小幅ながら4日ぶりに反発した。

自律反発狙いの買いが先行する流れ。
上海総合指数はこのところ連日で急落し、2月5日以来、約7カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいた。14日に公表された8月の中国経済統計が総じて弱い内容となるなか、中国当局が2024年の経済成長目標(5.0%前後)達成のため、預金準備率の引き下げを含む景気対策を強めるとの見方が広がっている。ただ、上値は重い。指数は心理的な節目の2700ポイントを一時割り込み、マイナス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)

業種別では、家電株の上げが目立つ。スマートディスプレー端末の海信視像科技(600060/SH)が3.7%高、家電の海爾智家(600690/SH)が3.3%高、四川長虹電器(600839/SH)が0.6%高で引けた。

石炭株も高い。山煤国際能源集団(600546/SH)が6.%、平頂山天安煤業(601666/SH)が5.2%、北京昊華能源(6011013/SH)が4.9%ずつ上昇した。自動車製造、発電設備、不動産なども買われている。

半面、造酒株は安い。通化葡萄酒(600365/SH)が4.96%安、貴州茅台酒(600519/SH)が2.9%安、中信尼雅葡萄酒(600084/SH)が2.9%安で引けた。農林水産、印刷包装、セラミック、プラスチック製品株も売られた。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.01ポイント(0.44%)高の230.24ポイント、深センB株指数が4.80ポイント(0.47%)安の1027.26ポイントで終了している。

18日の香港市場は中秋節の翌日で休場を迎えた。19日から取引を再開する。

亜州リサーチ(株)

編集部おすすめ