中国の金融支援策が投資家のリスク選好を高める流れ。中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝・総裁と国家金融監督管理総局の李雲沢・局長、中国証券監督管理委員会の呉清・主席は24日、共同で記者会見に臨み、一連の景気支援策を発表した。人民銀は近く、預金準備率を0.5%引き下げる。7日物リバースレポ取引の金利を1.70→1.50%に0.20%引き下げ、既存住宅ローンの金利を引き下げる方針も明らかにした。また、中国証券監督管理委員会は株式相場の安定化に向け、中長期資金の市場参加を支援するための政策を打ち出す方針を示している。ほか、国家金融監督管理総局は、国内6大商業銀行のコアTier1資本を増強する方針を表明した。指数は徐々に上げ幅を広げ、引けにかけて一段高となっている。(亜州リサーチ編集部)
金融株が相場をけん引。中国工商銀行(601398/SH)が4.9%高、中国銀行(601988/SH)が4.5%高、中国太平洋保険(601601/SH)が6.7%高、中国平安保険(601318/SH)が5.5%高、中信証券(600030/SH)が7.8%高、中信建投証券(601066/SH)が5.8%高と値を上げた。
ハイテク株も急伸。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)と通信インフラ設備メーカーの大唐電信科技(600198/SH)がそろってストップ(10.0%)高、フィンテック大手の恒生電子(600570/SH)が6.8%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が5.1%高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が5.0%高で引けた。
消費関連株も物色される。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.90ポイント(2.08%)高の240.10ポイント、深センB株指数が30.70ポイント(2.93%)高の1078.86ポイントで終了している。
亜州リサーチ(株)