12日の中国本土市場は上昇。主要指標の上海総合指数は、前日比24.80ポイント高(+1.00%)の2494.48ポイントと反発した。約3年ぶりの高値水準に達している。上海A株指数は25.96ポイント高(+1.00%)の2612.18ポイント。外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.03ポイント高(+1.17%)の262.53ポイント、深センB株指数が8.26ポイント高(+0.86%)の970.80ポイントで引けた。
利食い売りこなし上昇。上海総合指数は約3年ぶりの高値圏にあるため、短期的な過熱感で売られたものの、引けにかけて買いが優勢になった。上海と香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)が17日に開始されるため、香港を経由した域外からの資金流入期待が根強い。
業種別では、証券株の上げが目立つ。大手の中信証券(600030/SH)が7.9%高と急伸した。相互乗り入れに絡み、市場活性化による手数料増などの思惑が膨らんでいる。鉄道関連も高い。鉄道建設のピッチを引き上げるために、江蘇省政府が専門の投資会社を設立した上で、民間資金を取り込む考えを示したことなどが追い風になった。このほか、IT・ネット関連株、消費関連株、自動車株、物流関連株なども値を上げている。
《KO》