24日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比8.26ポイント(0.28%)高の2985.34ポイントと反発した。
当局の景気下支えスタンスが追い風。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、レポ取引を通じ400億人民元の資金を市場に供給した。人民銀は9月19日以来、差し引き総額2100億人民元の資金を市中に投じている。10月1日の国慶節(建国70週年)を控えるなか、先高に対する期待感も広がった。市場関係者の間では、国家隊(政府系ファンドなど)が下値を買い支えるとの見方も出ている。
一方、米中貿易問題を巡っては、楽観と悲観が入り混じる状況。ムニューシン米財務長官が23日、「中国副首相との協議は10月7日の週になる」と発言し、先週の次官級会合は建設的だったと強調する半面、交渉は難航するとの観測も流れている。ただ、現時点では、過度な警戒感がやや後退したとの見方が優勢だ。
業種別では、消費関連の上げが目立つ。なかでも白酒(中国の蒸留酒)メーカー大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)は3.1%高の1184.00人民元に反発し、先週20日につけた上場来高値を更新している。ハイテク株も高い。
半面、石油関連株は安い。中海油田服務(601808/SH)が7.6%、中国石油天然気(601857/SH)が1.6%ずつ値を下げた。金融株の一角もさえない。
一方、外貨建てB株は値上がり。
【亜州IR】
《FA》