*16:58JST 21日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で5日ぶり反発、銀行・保険株しっかり
週明け21日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.48ポイント(0.05%)高の2939.62ポイントと5日ぶりに反発した。
上海A株指数も上昇し、1.56ポイント(0.05%)高の3079.72ポイントで取引を終えている。

政策期待が支え。中国景気の先行き不安がくすぶるなか、テコ入れ政策強化の観測が流れた。中国共産党の重要会議「第19期中央委員会第4回全体会議(4中全会)」は月内に北京で開かれる。8月の日程公表時、経済対策は討議されないとの見通しだったが、「7~9月期GDP成長率の下振れなどを受け、今回は金融・経済についても話し合われる」との見方が強まる状況だ。中国人民銀行(中央銀行)の利下げ見送りなどを嫌気して売られていたものの、下値は堅く、引けにかけて指数はプラスに転じている。
人民銀は朝方、新たな指標金利「ローンプライムレート(LPR)」(毎月1回発表)について、1年物と5年物の金利を前月から据え置くと発表した。

銀行・保険株が相場をけん引。中国工商銀行(601398/SH)が2.1%高、中国人寿保険(601628/SH)が5.0%高で引けた。不動産株も高い。金地集団(600383/SH)が4.9%上昇した。農業関連株の一角も物色されている。


半面、医薬品株は安い。薬明康徳(603259/SH)が3.7%下落した。証券株、自動車株、インフラ関連株、ハイテク株の一角なども売られている。

一方、外貨建てB株は値下がり。上海B株指数が0.22ポイント(0.08%)安の263.60ポイント、深センB株指数が1.47ポイント(0.16%)安の915.61ポイントで終了した。

【亜州IR】




《FA》