三浦知良、震災復興へ「みんなの気持ちがひとつになったゴール」。カズが抱いた試合前の葛藤と復興への想い【私が見た平成の名勝負(6)】

三浦知良、震災復興へ「みんなの気持ちがひとつになったゴール」。カズが抱いた試合前の葛藤と復興への想い【私が見た平成の名勝負(6)】
J2クラブ所属選手として唯一参加した三浦知良【写真:Getty Images】
震災から18日後のチャリティーマッチ

国内外で数多の名勝負が繰り広げられた約30年間の平成時代。そこで、フットボールチャンネルは、各ライターの強く印象に残る名勝負をそれぞれ綴ってもらう企画を実施。第6回は平成23(2011)年3月29日に行われた「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」の戦いを振り返る。(取材・文:藤江直人)

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 長居駅から梅田方面へ戻る大阪メトロ御堂筋線の車内で、上着の下に横浜FCのユニフォームを着込んだ若い男性サポーターがおもむろに立ち上がった。腰をくねらせ、軽やかにステップを踏みながら左手を股間のあたりにあて、右手の人さし指を天井へ突きあげて笑顔を浮かべる。

 興奮と感動が覚めなかったからか。直前に長居スタジアムのピッチで見たばかりのカズダンスを、男性サポーターは再現したくなったのだろう。周囲にいた友人たちから拍手が沸き起こり、そのなかの一人だった女性サポーターは「来てよかったね」とハンカチで目を押さえ始めた。

 平成23年3月29日の深夜。偶然出くわした光景を間近で見ながら、取材を終えてホテルへ戻ろうとしていたこちらの目頭まで熱くなった。いや、再び熱くなったと表現すべきだろうか。筆者自身も長居スタジアムの記者席で、いまにも決壊しそうな涙腺を必死にこらえていたからだ。


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