(株)ジェイテクト 新規事業水管理ソリューションJ-WeLLをインドでスタート
(参照:インド 大雨や洪水の対策に日本の首都圏外郭放水路の導入を検討)
image from 株式会社ジェイテクト公式サイトより
株式会社ジェイテクトが新規事業「J-WeLL(ジェイウェル)」をスタートさせることを発表した。新規事業は、同社の既存事業である制御技術やIoE技術、水位計センサー技術をかけ合わせることで、新しい水管理ソリューションを実現するというもの。
新規事業は第一弾として、2019年7月からインドHaryana州 Banipur村の飲料水用給水システムに採用されている。J-WeLLの立ち上げについては、世界各国で地下水の枯渇が問題視されていることを受けたもので、なかでも枯渇が目立つ南アジア、西アジア、北アフリカといった地域は井戸の管理ノウハウがないことが井戸の短寿命化に繋がっているとされている。同社はこれらの地域で水管理ソリューションを推進することは、SDGs(持続可能な開発目標)にも掲げられている世界の水問題の解決にも貢献できるとしている。
今回の海外での水管理ソリューションに対し、同社は2017年4月に新規事業推進部を組織し、本格的な立ち上げに向けて歩みを進めてきた。インドでは、水位計により井戸への流入量を検知し、揚水可能な水量を算出。IoTシステム通じて水量とポンプの制御を見える化し、井戸の長寿命化を目指す。今後は、インド国内の製造業の工業用水や生活用水など、さまざまな面で水と事業の関わり方を模索していく予定。