
2012年3月26日、大阪市で大阪広域水道企業団と大阪市水道局による「1回水道事業統合検討委員会」が開催された。同委員会に出席した橋下徹大阪市長は、3月9日に言及していた同市水道局の民営化を断念。大阪広域水道企業団との統合を優先させることを明言した。
(参考:水道事業統合検討委員会へ橋下徹大阪市長出席)
image from 大阪広域水道企業団
一回目の会合で、大阪市を除く42市町村が加盟する大阪広域水道企業団と大阪市水道局の統合に向け大きく前進した模様である。3月9日には統合よりも民営化により水ビジネス参入を優先する考えを示していた橋下徹大阪市長も、統合が進むのであれば民営化は進めないとする発言をした。
大阪市単独で民営化した場合は、大阪広域水道企業団への加盟はあり得ない話となる。今回の委員会により統合へ進むことが決定し、大阪市水道局民営化の話は撤回されることになった。検討委員会では大阪市の加盟に向け、8月に中間報告をまとめ、来年2月には加盟自治体の議会が規約改正案を出す予定となっている。